記事

事業者
その他記事(民間)

4号トンネルが貫通 朝日温海道路事業で3本目

2023/12/22 新潟建設新聞

 日本海沿岸東北自動車道朝日温海道路事業において、北陸地方整備局新潟国道事務所で工事を進めている4号トンネル(仮称)の貫通式が19日、村上市大沢地内にある現地で執り行われた。当日は、北陸地方整備局、工事関係者、大沢地区の地元住民らが参加。最後に残った土壁が掘削により貫通し外から光が内部に差し込むと参加者から拍手が沸き起った。その後、万歳三唱とお清めが行われ、トンネル貫通を祝った。

 貫通に当たり、新潟国道事務所の渡邉博幸副所長は「トンネル工事ということで、予想していないことが起きたり、事故につながったりすることもあるが、今回そういったこともなく、安全に工事ができたことは喜ばしい」と話すとともに、供用開始の時期については今の段階で示すことはできないとしながらも「早期供用開始してもらいたいと地元の方々からの要望に応えられるよう、しっかり工事を進め、少しでも早く供用できるようにしていきたい」と意気込みを語った。

 施工を担当した安藤ハザマ・不動テトラJVの籾山雅彦所長は「今日無事に貫通できたが、これは工事の通過点にすぎない。貫通を契機に、引き続き気を引き締めて、安全な施工と高品質な施工を確保していきたい」とコメントを寄せた。

 4号トンネルは、NATM工法で2021年8月から掘削を開始。施工延長は1185m、幅員12・0m(2車線)となる。場所は村上市大沢地先。同トンネルについては朝日温海道路の21本のうち、1号トンネル(仮称)、大岩川トンネル(仮称)に続き3本目の貫通となった。

 今後は降雪時期となるため一旦工事を休止。来春から引き続き、覆工コンクリートなど、トンネル坑内の施工を進める。

4号トンネルの整備後には、連続している3号トンネル(仮称)に着手する予定だが、4号と3号トンネルの間には搬入路がないため、4号トンネルの工事完了後に工事着手となる。

 朝日温海道路事業の進捗率は23年3月末時点で、事業費ベースが37%、用地取得率は99%。

【写真=貫通時の様子、関係者全員で記念撮影、籾山所長】

記事資料 記事資料 記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら