2024年度の国土地理院関係の当初予算案は、前年度並みとなる前年度比0・99倍の85億6000万円となった。安全保障にも資する地理空間（G空間）情報の充実・高度活用への取り組みと、災害に屈しない強靱な国土づくりのための防災・減災対策に関する取り組みを進める。

　G空間の充実・高度化へは▽電子国土基本図の3次元化▽地理空間情報ライブラリーのDX推進▽建設DX推進に資する準天頂衛星みちびき7機体制への対応▽民間等電子基準点のデータ利活用に向けた環境整備▽3次元地図に衛星測位を整合させるための標高地殻変動補正の整備▽国家座標を支える国際VLBI観測の環境整備▽標高体系の改定に伴う調査▽地理空間情報の利活用に向けた調査検討等―を進める。

　防災・減災対策では▽国内外の衛星SARによる全活火山の地殻変動の高頻度・高解像度監視▽測量による火山の監視機能強化▽迅速な災害対応に資する地理空間情報の整備▽離島地域における位置情報のDX基盤強化▽防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策―を推進する。