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埼玉県川口市

川口市は学校給食センターの建設用地取得に必要な測量・物件調査に取り組む

2023/12/27 埼玉建設新聞

 川口市は新たな学校給食センター整備の検討に当たり、今後の用地取得交渉に必要となる測量業務・物件調査業務委託費1191万7000円を12月補正予算に組み込んだ。市内の学校給食センターで設備老朽化が進んでいることを受け、市側は「新たな給食センターの早期建設を目指す」との意向を示している。まずは来年度にかけて測量業務などを行い、建設用地確保に取り組む考え。

 市の学校給食センターは、新郷(榛松1807)・南平(領家5-1-43)・元郷(元郷4-11-1)の3施設体制で運用中。そのうち新郷は1974年、南平が80年に竣工しており、ともに設備老朽化が進んでいる。過去には突発的な設備の不具合で給食提供が一時停止した経緯があり、新たなセンターの整備が必要となっている。

 市側としては今後も3施設体制を継続する考えで、新たな給食センターを整備後、老朽化した2施設のどちらかの機能を移転する流れを見込んでいる。まずは建設用地の確保へ向けて、測量・物件調査に着手。12月補正予算では業務委託費全額を繰越明許費へ設定しており、来年度にかけて業務を行う見込み。

 市は今後、新たなセンターの建設・老朽化がみられる2カ所のセンター改修などを含め、市全体の給食調理施設を計画的に整備していく考え。3施設のうち南平学校給食センターは本年度に耐震補強の設計を実施しており、仕様をまとめた後、適切な工事のタイミングを探る見通しだ。設計はサトウ設計(川口市、電話048-295-9816)が担っている。

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