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上杉鷹山の情熱を胸に/県政課題解決へ/泉田知事が説明

2006/02/25 新潟建設新聞

 20日に開会した2月定例県議会冒頭の提出議案説明で、泉田裕彦知事は、新年度における県政の諸課題に取り組むにあたり、江戸時代に財政危機に瀕していた米沢藩を再建した『上杉鷹山』の飽くなき改革への情熱を胸に、全力で戦うとする決意を述べた。

 上杉家中興の祖である『上杉鷹山』は、天明の大飢饉による被害が癒えず、農村人口の減少が進行する中、農村の復興を最優先に民力を保護し、農村経済の方向感をプラスに転換するとともに、出生率回復のための積極策や、当時の規制を緩和することで交流人口を拡大。また、産業おこしで藩経済を再生する積極型の財政再建プランを作成・実行し、ブランド力のある絹織物生産などを起爆剤に藩財政を好転させた。

 この『上杉鷹山』の施策を現在の新潟県の置かれた状況になぞらえ、泉田知事は「鷹山の地域経営・藩政改革が、現代の自治体経営に示唆するものはこれにとどまらない」とし、「鷹山の偉業の本質は、積極果敢でかつ心のこもった彼の情熱を藩全体で共有できたことにこそあったのではないか」と述べ、災害からの復興や少子高齢化の進展などの県政の諸課題に対し「鷹山の飽くなき改革への情熱を胸に、全力で戦ってまいる所存」との決意を表明、協力を要請した。



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