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新潟県新潟市

西区で液状化現象多発、復旧急ぐ

2024/01/10 新潟建設新聞

 令和6年能登半島地震は新潟市内でも各地で液状化現象を引き起こした。このうち最も被害が大きかった西区の寺尾エリアを中心に新潟亀田内野線沿いやその周辺では、歩道が隆起し舗装がめくれ、側溝のふたが立ち上がって連なった。寺尾東ほかで現在も通行止めがあり、一部で断水が続く。鳥原、善久、黒埼、ときめきでは噴出した大量の土砂への対応に追われる。3日には大野、寺尾の一部で再度避難指示が発令された。余震や降雨で土砂災害発生の恐れがあるという。

 50カ所以上に上った新潟市管理道の通行止めは5日7時現在で21カ所。主な規制の要因は、液状化とみられる状況、隆起、路面陥没、舗装に段差が生じている、電線の垂れ下がり、建物や塀の倒壊またはその恐れなど。

水道も西区で漏水が多発し、県内自治体をはじめ仙台市、さいたま市の応援を受け、給水や、夜間も復旧作業が続く。 

 県のまとめによると4日午後1時時点で、新潟市内の住宅被害は全壊1、半壊7、一部破損138。床上、床下浸水は0だが8日時点ではこれらが全て調査中となっている。状況の把握が進めばさらに増えることが予想される。

【写真=曽根神社手水舎(西蒲区曽根)、めくれ上がった駐車場(西区寺尾)、飲食店駐車場(西区寺尾朝日通)、昼夜を問わず水道復旧を急ぐ(西区寺尾)、倒壊した塀(西区寺尾東)】

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