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広瀬~桜井間 用地取得の進捗を/新山梨環状道路の整備推進

2024/01/06 山梨建設新聞

 県は、新山梨環状道路の整備を推進する。甲斐市牛句~宇津谷間の北部区間では、測量作業や地質調査が進んでおり、結果をもとに詳細な図面作成に移る。北部区間における今後の見通しとしては、地元への説明や調整、関係機関との協議を行うなど、県として国への協力を推進していく。広瀬~桜井間では用地取得の進捗を図る。県議会の一般質問において、これまでの整備状況や、甲斐市牛句~宇津谷間の状況について県が答弁したもの。

 新山梨環状道路は北部、東部、南部、西部の4つの区間で構成される、全周では約43㎞の高規格道路。このうち供用中の区間については、西部区間と南部区間、東部区間の西下條から落合西ICまでで、全周のうち約半分の割合となる。

 また、未供用区間においては、東部区間の落合西ICから国道20号までの約5・5㎞において県が整備を進めている。国が整備する北部区間(約17㎞)のうち、現在は7㎞において事業が進捗中にある。

 甲斐市牛句~宇津谷間の状況としては、ドローンや新技術を用いた測量作業の実施や地質調査も進められている。これによる結果をもとに地形や建物の位置、高さなどを反映させた詳細な図面の作成に移る。

 北部区間の今後の見通しについて長崎幸太郎知事は「道路の設計が進められ、次の段階として地元説明が行われることとなる。県としては、円滑に事業が進むよう、地元との調整や関係機関との協議など、国への協力を進めていく」と答弁した。

 また、広瀬~桜井間では、早期に工事着手ができるよう、国から委託を受けている用地取得の進捗を図っていく。このほか、桜井~牛句間の約10㎞については、沿線の市、町や各種団体と連携を図りながら引き続き早期事業化を国に働きかけていく考えだ。

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