県がJR中央線塩山駅南側に計画している都市計画道路について、来年度に事業化が審議される見通しになった。甲州市の12月議会で丸山国一議員の質問に市が明らかにした。
同道路は塩山駅前を起点に南へ延びる都市計画道路。県道白井甲州線のバイパスとして整備が検討されている。2022年11月には鈴木幹夫市長が県庁に出向き、長崎幸太郎知事に整備促進を陳情した経緯がある。
市は同議会で、現在県により予備設計が進められており2024年度中の公共事業評価を受ける予定と説明。「従前にないスピードのある進捗」と県の迅速な対応に感謝した。順調にいけば24~25年度に事業化されるとみられる。
また同駅近くに建設が検討されているビジネスホテルについて鈴木市長は「幹線道路がないと難しい」とし、駅周辺の街づくりに同道路は必須との考えを示した。
このほか市では、今後の街づくりの方向性を示す「立地適正化計画」の策定中。昨年6月から開始した庁内検討会ではハード面とソフト面それぞれの班に分かれ、計5回の意見集約を実施した。今年も協議を重ね9月に計画の骨子となる素案を作成。今後は外部の有識者を交えた委員会を立ち上げる予定で、2024年度早々にも第2期計画策定業務を委託する。