県長野建設事務所は国道406号長野市古宮~小鍋間約12㎞の道路改築事業に向けて、ルート帯の検討に入る。10日の建設部建設工事請負人等選定委員会で業務の入札参加資格などについて審査、決定した。入札方式は技術提案型を採用する。公告は1月下旬の予定。入札参加基本要件は建設コンサルタント(道路)、県内本店または営業所、所属技術者3人以上。発注規模は税込み予定価格2000万円以上3000万円未満。
同路線は広域幹線道路として重要な役割を果たしており、第2次緊急輸送路にもなっている。しかし、業務対象区間は局所的に幅員が狭く、通行に支障を来しており、古宮・小鍋間改良促進整備期成同盟会からも懸案箇所の改善要望が挙げられている。今回の業務でルート帯を決め、早期の事業化を目指していく。
業務概要は道路概略設計L12.3㎞×W6(7.5)m。地元の意見も聞きながら、新設区間、現道拡幅区間を織り交ぜてルート帯を検討していく。開札予定時期は2月下旬で、履行期間は約330日(債務負担行為設定済)。ルート帯の決定後に測量や予備設計といった業務を実施した上で国庫補助事業の申請を行うため、採択までには数年かかるとみられる。
今回の入札で採用する技術提案型は、価格以外の評価点を30~50点の範囲で配点する。評価項目の審議は1月17日の県総合評価技術委員会で行われる。
入札にあたり技術者要件で管理技術者に技術士建設部門(道路)、照査技術者(管理技術者と兼務不可)に技術士建設部門(道路)または認定技術管理者(同)の配置を求める。業務名は「令和5年度県単調査(道路改良)事業に伴う設計業務」((国)406号 長野市古宮~小鍋(1))。
■急を要する3カ所 県単で対応
事業完了までに時間がかかることから、本年度より県単道路改築事業として3カ所(豊岡工区、平沢工区、小鍋工区)の道路改築工を行う。施工延長は各工区50m。事業期間は2026年度までの4年間で、事業費は1億円を見込む。
12月25日には測量業務の入札を公告。入札書の提出期限は1月17日で、開札は同月23日に行われる。業務概要は豊岡工区および平沢工区における3級基準点測量2点、4級基準点測量4点、地形測量A0.006平方㎞。履行期間は約150日。