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群馬県沼田土木事務所

国道120号下平工区バイパス整備、橋台など3件発注

2024/01/23 群馬建設新聞

県沼田土木事務所は片品村下平と沼田市利根町平川を結ぶ国道120号下平工区バイパス整備について、下平地先で計画している(仮称)新立沢橋のA1橋台と上部工、また、同地先で行う函渠工を2月中にそれぞれ条件付き一般競争入札で公告する。工種は3件とも土木一式。橋梁工、函渠工ともに設計は高崎測量(高崎市)がまとめた。

バイパス整備のため架け替えとなる(仮称)新立沢橋は橋長21・8m、有効幅員9・75mの単径間プレテンションPC単純T桁橋。

下部工で整備する逆T式橋台はA1を起点側、A2は終点側に設ける。A1、A2共に直接基礎となる。今回発注となるA1は鉄筋12・1tとコンクリート200・5立方mを使用し、高さ7・2mで整備する。2月上旬に公告を見込んでおり、工期は8カ月の予定。なお、A2は本年度、角田建設工業(片品村)が受注し建設を進めている。

2月中旬に公告を予定している上部工は、10本の桁をクレーンで架設する。照明灯や標識は設置しない。工期は8カ月を見込んでいる。

函渠工は2月中旬に公告。延長16・1m、内空断面は幅4400㎜×高さ4100㎜としている。鉄筋14・8tとコンクリート183・3立方mで現場打ちでの築造となる。工期として9カ月を見込んでいる。

同バイパスは国道120号の下平橋を約200m北上した位置を起点に南下し、国道120号の立沢橋をさらに約100m南下した箇所までを結ぶ580m区間を対象に全幅10・285mで整備する計画。今回の発注後は、24年度以降に道路改良工事を進める予定としている。

計画では、車道部は6mの2車線道路とし、バイパス東側に設ける歩道は2・5mで整備する。区間内には大立沢川と土沢が流れており、大立沢川には(仮称)新立沢橋を架設、土沢については函渠を整備し横断する。300㎜×300㎜の函渠型側溝(GBX)を延長450m敷設。バイパス西側には300㎜×300㎜の落蓋式側溝を延長530m設置する。

舗装構成は車道部が◇置き換え工=山砕100t、100㎝◇下層路盤工=再生砕石40t、12㎝◇上層路盤工=粒度調整砕石30t、10㎝◇基層工=再生粗粒度アスコン20t、5㎝◇表層工=密粒アスコン改質Ⅱ型、5㎝-。歩道部は◇凍上抑制層=再生砂、15㎝◇路盤工=再生砕石30t、10㎝◇表層工=再生密粒度アスコン13t、3㎝-となる。

道路法面は土羽構造となり、道路部分は約6万1800立方mの盛土と約1万4600立方mの切土で整備する。

同路線は観光地である尾瀬へ向かう道路であるが、現道は幅員約7mと狭く大型車両のすれ違いが困難となっている。バイパス整備により急カーブを解消すると共に、拡幅し見通しのよい道路とすることで円滑な通行を確保する。

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