24日に開かれた県契約審議会で、建設工事の総合評価落札方式において、女性を主任技術者または現場代理人として配置した場合に加点することなどを盛り込んだ見直し案が了承された。本年4月から運用を開始する。
見直しを行うのは「工事成績等簡易型」「工事実績等簡易Ⅱ型(舗装工事)」「地域貢献等簡易型」の3型。いずれも項目の内容を見直すもので、最大配点に変更はない。選択項目のため、適用の可否は発注機関が判断する。ただし、簡易型については年間試行件数30件程度という目安を示している。
■工事実績等簡易型(最大0.5点)
「若手技術者の配置」の項目に、女性技術者も加えて運用する。具体的には「若手技術者(40歳未満)または女性技術者の主任技術者への配置」に0.5点、「若手技術者(35歳未満)または女性技術者の現場代理人への配置」に0.25点を加点する。主任技術者と現場代理人を兼任する場合は、評価点の高い項目のみ加点(0.5点)する。試行件数は年間30件程度。
■地域貢献等簡易型(最大0.5点)
現行は配置技術者の項目で「若手技術者(40歳未満)の主任技術者への配置」に0.5点を加点しているが、簡易型と同様の内容に見直す。具体的には「若手技術者(40歳未満)または女性技術者の主任技術者への配置」に0.5点、「若手技術者(35歳未満)または女性技術者の現場代理人への配置」に0.25点を加点する。主任技術者と現場代理人を兼任する場合は、評価点の高い項目のみ加点(0.5点)する。
■工事成績等簡易Ⅱ型(舗装工事)(最大2点)
現行は「主任技術者の専任配置」または「若手技術者(40歳未満)の主任技術者への配置」に2点を加点しているが、女性ならびに有資格者の配置も評価する。具体的には「主任技術者の専任配置または1、2級舗装施工管理技士の配置」または「若手技術者(40歳未満)または女性技術者の主任技術者への配置」に2点、「若手技術者(35歳未満)または女性技術者の現場代理人への配置」に1点を加点する。主任技術者と現場代理人を兼任する場合は、評価点の高い項目のみ加点(2点)する。
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また、主任技術者が40歳未満で、別に熟練技術者を現場代理人として配置する場合、現場代理人の実績で評価する取り組みについても、主任技術者の対象に女性技術者を加える。具体的には「実績の少ない若手技術者(40歳未満)または女性技術者を主任技術者に配置し、指導的な立場で実績豊富な技術者を現場代理人に配置する場合、現場代理人の持つ資格や実績(工事成績、優良表彰)で評価する」。
この取り組みは総合評価落札方式による全案件を対象とする。