幸手市は、ひばりヶ丘桜泉園(木立1779-5)地内に立地する粗大ごみ処理施設の整備基本構想を本年度内をめどにまとめる。老朽化がみられる同施設の精密機能検査を行い、今後に施設整備の方向性を検討するための資料を作成する見通しだ。構想をまとめた後は、庁内で整備方針の検討を進める予定となる。
ひばりヶ丘桜泉園地内には現在、粗大ごみ処理施設、し尿処理施設、ごみ焼却施設などが立地する。いずれも老朽化が進行しているため、粗大ごみ・し尿処理施設に関しては再整備を検討中。焼却施設はすでに稼働を停止しており、今後は施設を解体する方針だ。
再整備を検討している2施設のうちし尿処理施設は、再整備方針を検討するための資料となる基本構想を過年度に策定済み。現在は庁内で整備方針の検討が進む。本年度はさらに粗大ごみ処理施設分の基本構想を策定しており、年度内にも成果をまとめた後、庁内で整備方針検討に入る予定。
実施中の粗大ごみ処理施設整備基本構想策定業務は、日産技術コンサルタント埼玉事務所(さいたま市、電話048-711-5285)が手掛けている。
ごみ焼却施設に関しては、適切な解体工事のタイミングを探っている段階だ。まずは施設内のダイオキシン状況調査などを実施した上で、結果に応じて今後の工程を立てていく想定となる。
施設の規模はそれぞれ▽粗大ごみ処理施設=処理能力・30t/5h、破砕機・衝撃型、1984年竣工▽し尿処理施設=処理能力・89kl/日、処理方式・低希釈2段活性汚泥処理方式、82年竣工▽ごみ焼却施設=処理能力・80t/16h、焼却設備・流動床式焼却炉、83年竣工(2002年度に稼働停止)――。