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【土砂災害】23年は1471件発生/千葉県が275件で最多

2024/01/25 本社配信

 国土交通省は2023年の土砂災害発生状況をまとめた。1471件発生し、統計開始以来および直近10年の平均を上回る件数となった。道府県で最も多かったのは千葉県で275件。過去10年で最多だった19年に比べて100件近く多かった。

 土砂災害は43道府県で1471件発生した。内訳は、土石流等125件、地すべり57件、がけ崩れ1289件。被害は死者8人、人家被害262戸だった。1982年の統計開始以降の平均発生件数1099件、2013~22年の直近10年の平均発生件数1446件を上回った。都道府県別の発生件数は千葉県に次いで和歌山県(134件)、佐賀県(90件)、鹿児島県(70件)、島根県(67件)が上位となっている。

 特筆すべきは9月に発生した台風13号で、全数の8割以上の257件の土砂災害が千葉県で発生。これは、単一の台風、単一の県で発生した件数として歴代1位となった。

 なお、関東甲信越地域の発生件数は▽茨城県3件▽栃木県3件▽群馬県0件▽埼玉県0件▽千葉県275件▽東京都0件▽神奈川県51件▽山梨県2件▽長野県22件▽新潟県42件。

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