県矢板土木事務所は、国道408号宇都宮高根沢バイパス3期工区(高根沢町)1300mの整備で、12月補正予算に8億8000万円を追加。地盤改良、斜面対策、道路改良を各2件、計6件の工事を2月下旬に指名競争入札で発注する。目玉は債務負担行為を設定した跨線橋上り線上部製作工で3月を目途に一般競争入札で公告。2024年度第1四半期の発注に備える。
跨線橋はJR宇都宮線を跨ぐ上下線セパレート形式。下り線に続き発注する南進上り線は橋長50・9m、形式が単純細幅鋼箱桁橋(合成床版)。
下部工は場所打ち杭箱式橋台2基。架設は下り線を先行、下部工と上部架設をJRに委託する。機電停止の必要性から跨線橋架設には3カ年を見込んだ。
跨線橋の整備は鉄道営業時間制約の中、高規格クレーンを使い短時間で一括架設する。下部工橋台4基、下り線上部架設、上り線上部架設を単年度ずつ施工し3カ年で完了する計画。
地盤改良は深層混合処理工法を採用し跨線橋に近接した北側を施工。町道375号線とのランプ付近を上下線に分けて2件発注する。残る町道348号線との交差点付近は24年度に発注する予定。
斜面対策は丘陵部から平地に下がる箇所で、上下線に分けて2分割で発注。路体を支える法面の安定化を図る。工事は盛り土と鉄筋挿入工。
道路改良は主要地方道宇都宮那須烏山線鷺ノ谷交差点と348号線分岐交差点の間。補強土壁工を主体に延べ100mを等間隔に分け2件発注する。
宇都宮高根沢バイパスのルートは宇都宮市側が高く、国道4号側が低い形状。鷺ノ谷交差点から4号へ向かい切り通しのJR線上部を跨線橋で横断した後、375号線がバイパスをオーバーパスしハーフ形式のランプを整備する。4号までは切り土と盛り土で接続する。
JR宝積寺駅へアクセスする375号線は高い位置を通り、バイパスが町道の下を通る。375号線に橋梁を架設し、バイパスと連絡するハーフ形式のランプを設置。ランプは北進する本線(下り線)から町道、町道から南進する本線(上り線)に接続する。
375号線の橋梁は橋長44・5m、幅員16・8mのPCポータルラーメン橋。車道部は3m×2車線、路肩1・5m×2。両側に3・5mの歩道を設ける。下部工は逆T式橋台2基(回転杭φ1000㎜、延長13・5m)。杭は12本ずつ打設する計画。町道橋付近では西側に道路を切り回す計画。
3期工区の標準幅員は22m(車道3・5m×4)。東側に3・5mの歩道を設け、4車線の完成形で整備を進める。