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茨城県林政課

事業費30億で4月公募/植物園リニューアル事業

2024/01/31 日本工業経済新聞(茨城版)

 県林政課はこのほど、植物園等魅力向上対策に係る基本計画をまとめた。概算事業費は約30億円。2023年度末までに基本設計をまとめ、24年度早々に事業者の公募契約を結ぶ。7~9月の実施設計を経て、8月から25年3月までの期間で施工し、翌4月のオープンを予定する。施設整備にはエントランス棟や宿泊施設、温浴施設、レストラン、ツリーアドベンチャーなどを整備する。


 リニューアル事業は今後増大が見込まれる施設の老朽化に伴う施設運営経費を県が負担し続けることは困難であることから、民間アイデアを活用し、新たなコンセプトを導入するもの。植物園、県民の森(那珂市戸4369-1)を対象に行う。未利用地含む総敷地面積が植物園約13万5000㎡、県民の森約75万5000㎡。市街化調整地域に当たる。

 施設はエントランス棟1棟、宿泊施設(コテージ18棟・グランピング27棟)、温浴施設(400坪)、レストラン、バーベキュー場、バニラドームカフェ(熱帯植物館)を整備。アクティビティとしてツリーアドベンチャー、ナイトライトアップ、ボタニカルワークショップなども整えていく。

 概算事業費約30億円の主な内訳は温浴施設10億円をはじめ、コテージ2億3400万円、グランピング1億3500万円、エントランス棟1億円、レストラン1億円、その他付帯設備3億6350万円、実施設計費2億6800万円。

 基本コンセプトは「緑に遊び、緑に包まれて眠る、日本初の泊まれる体験型植物園」。休日に首都圏全域のファミリー客を取り込み、平日には既存客のシニア層などの来園を見込む。

 基本計画に関しては、ザファーム(千葉県香取市)がこのほどまとめた。

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