県中之条土木事務所は、東吾妻町原町地内の山根沢で砂防堰堤の新設を計画しており、コンクリート打設などの工事を条件付き一般競争入札で近く公告する。工種は土木一式で、今回の発注で堰堤工事は終了となる見通し。工期はフレックス工期を採用し10カ月とし、2024年度内の事業完了を目指す。設計は都市開発設計(前橋市)がまとめた。
工事では742・4立方mのコンクリート打設と型枠工485・2㎡を実施。また、高さ6・5m、鋼重7・6tで三角型フレームの鋼製スリットを整備する。
このほか、渓流保全のため延長26・6m、ブロック積み158・1㎡、敷梁コンクリート84・9㎡で流路工を設置する。
山根沢は東吾妻町役場の南西部で吾妻川に流れ込む。渓流が荒廃しており、集中豪雨などにより土石流や流木が発生するおそれがある。また、下流には老人ホームや人家、国道145号、JR吾妻線があるため、保全を目的とし堰堤を新設する。堰堤は透過型で堤高9m、堤長32mの規模となる。23年度は南波建設(東吾妻町)が堰堤下部のコンクリート打設などを担当し施工中。
24年度には管理用道路の工事を計画。延長181m、幅員3mで舗装を行う。