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国土交通省羽越河川国道事務所

新潟山形南部道路計画の検討にオープンハウス方式で意見聴取

2024/01/31 新潟建設新聞

 北陸地方整備局羽越河川国道事務所は27日、新潟山形南部連絡道路の関川村片貝~金丸間の道路計画検討に北陸地整では初となるオープンハウス方式による意見聴取を行った。村上市内の道の駅神林の道路情報ターミナルに計画道路の概要や区間内の課題などをパネル展示したほか、同事務所の担当者が直接、来場者から利用状況や課題を聞いた。同区間を日常的に利用する来場者からは線形不良や降雪時の通行の不安などが聞かれた。

 新規事業化を目指す新潟山形南部連絡道路の関川村片貝~金丸区間は、現在、事業を進める鷹ノ巣道路と小国道路との間の区間。過去10カ年で28回の通行規制が発生し、このうち約3割が全面通行止めとなった。1回当たりの規制時間が国道113号の他区間に比べて長く、代替路がないことから通行止め時には大幅な迂回(うかい)が必要となる。2022年8月の豪雨では長時間にわたる通行止めが発生したほか、洪水浸水想定区域や災害監視が必要な箇所が多く、通行止めによる沿線集落孤立のリスクが高い。

 事業化に向けて、2月2日まで地域住民や道路利用者、企業、関係自治体等に対するアンケート調査も実施しており、オープンハウスでの意見やアンケート調査の結果を基に、複数のルート帯案を示し、政策目標や対応方針案を検討。ルート帯案に対する意見を聴取する。新規事業化までには、必要に応じて環境アセスメントなどの手続きや新規事業化評価の審議などのステップを踏む。

【写真=道路計画について直接対話(羽越河川国道提供)】

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