長野市は篠ノ井駅西口ロータリー北側に整備する産業用地の立地事業者を土木管理総合試験所(長野本社=千曲市)に決定した。同社はRC造6階建て、延べ約2900㎡の本社ビルを建設する。
市は昨年11月、分譲面積3379㎡について、売買契約締結後3年以内に操業を開始することなどを条件に立地事業者を公募。1月30日に決定内容を公表した。土地の一部は自転車駐車場および送迎用駐車場として利用しており、現在、移設整備工事を実施中。この完了を待って2025年1月にも売買契約を締結する。
土木管理総合試験所は契約締結後、建設工事を開始。順調ならば27年中の完成を想定している。設計者はすでに内定しており、施工者は年内に選定する。
新たな本社ビルには千曲市雨宮の現長野本社に置いている管理部門および営業部門と、長野市篠ノ井御幣川の環境分析センターを移転。1階には近隣住民や駅利用者が利用できる商店などを誘致する計画もある。これにより千曲市の現長野本社は技術部門のみの形となり、全機能が移転する御幣川の社屋については今後、後利用を検討する。