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災害に備え継続的な訓練を/建設業のSDGs/塩山鋪装㈱(甲州市)

2024/02/02 山梨建設新聞

 塩山鋪装㈱(甲州市)では、SDGsにおいて重点的に取り組む17のゴールのうち「③すべての人に健康と福祉を」と「⑪住み続けられるまちづくりを」に取り組む。

 取り組みのきっかけは、地元金融機関の担当者から、山梨県が推進する「やまなしSDGs登録制度」の実施を推められたこと。導入によって自社の活動が有利に働く可能性があるということを知り、今回の登録に至ったという。

 取り組み内容としては、従業員の待遇改善と自然災害における対応への準備を進める。

 このうちの従業員の待遇改善では、単価における改善に重点に置き進める。自然災害における対応では、同社の人員面においては現段階で問題は無いとしているが、自然災害などが発生した際に、自社で保有している建設機械を常に稼働させることが可能となるよう、メンテナンス対応への準備に取り組めるように体制を整えていく。

 取り組みに当たって特に苦労した点では、経営内容の改善と自社における重機類のメンテナンスおよび職員の訓練体制を挙げる。

 土砂災害の発生時や、もし人が流されてしまった場合など、いくつかのケースを想定しておき、作業員が災害時の現場でどのように作業を進めるかを確認していく。実現のためには、訓練を継続的に実施していくことが必要となるため、今後の課題に置いている。

 SDGsの取り組みによって期待したい点は、個々の意識が変化し、人類全体がSDGsへの理念を理解できたなら、今ある紛争や差別、資源の問題にも変化が表れてほしいと話す。松橋代表は「SDGsを達成していくため、従業員一人ひとりが取り組みを継続して実行することが必要となる」と意欲を示す。

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