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群馬県中之条町

赤岩湯本家住宅の改修工事を発注

2024/02/06 群馬建設新聞


中之条町は、町指定文化財の湯本家住宅で改修工事を計画しており、早ければ2月中に指名競争入札で発注する。2023年度当初予算で、赤岩重伝建地区保存活用事業として改修工事費5225万円を計上している。改修は24年から26年までの3カ年に分割しての発注を計画している。文化財の調査および設計は伊藤平左ェ門建築事務所(東京都新宿区)が手がけた。

赤岩地内に位置する湯本家住宅は1806年に建設、土蔵造りの3階建て、延べ床面積は315・23㎡の施設。部分的に何度か改築されている。

今回発注となる工事は、床と基礎部分および外壁の一部解体と屋根の更新を行うもの。

屋根は、既設の瓦棒葺き屋根を取り外し、瓦鉄板の横葺き屋根を設置。明治時代の石置き屋根を再現するように外観を整備する。なお、建物が古いことから、内部の損傷が激しい場合には補修計画の見直しを行うとしている。

住宅は、中之条ビエンナーレでの展示会場などとしても利用されているが、建物の老朽化および耐震強度が現行の基準を満たしていないために補修を行うもの。また、文化財としての価値を損ねないよう、建立当時の趣を再現するように改修を行っていく。

25年以降に行う工事は、床の基礎部分の補修や外壁の合板耐震補強などを想定している。解体工事などの進捗を見ながら年に1度発注を行い、26年度中の補修完了を目指している。

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