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複合施設新築を検討 働く婦人の家別館跡地が候補

2024/02/06 山梨建設新聞

 山梨市が子育て支援を含む複合的な施設の建設を検討していることが関係者への取材で分かった。新年度解体予定の働く婦人の家別館(同市小原西)跡地が候補地として挙がっている。新年度にも施設の概要を固め、具体化を進める方針だ。

 働く婦人の家別館は旧市役所跡地の道路を挟み北側にある。RC造2階建てと平屋建ての2棟から成り、延べ床面積は約700㎡。現在は東山梨地区広域シルバー人材センター・山梨事務所の事務所などとして使用しているが、老朽化が進むため新年度にも解体する見込み。解体設計は5月を納期に住栄一級建築士事務所が作成している。

 旧市役所跡地に広場を整備するのに併せ市は、親子連れで楽しめる子どもの遊び場の整備を検討してきた。昨年12月市議会では矢崎和也議員が現在の市の考えなどについて質問。市は同跡地にある旧情報通信センターを活用することを検討してきたが、建物の耐震化などに新築と同等の経費が掛かるため、別の場所に新築する案を検討すると答えた。

 市議会から早期対応を求められる中、市は1月17日の入札で、働く婦人の家別館の解体設計を委託。新年度にも着工したい考えを示している。関係者は同施設の跡地を子育て支援施設の用地とすることについて「候補の一つ」と明かした。また新施設は子育て支援だけでなく、その他の機能を持たせた複合施設としたい考えも示した。

 市は新年度中に施設の規模や内容、場所などをまとめた計画づくりに着手する方針。


【写真=解体予定の働く婦人の家別館】

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