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千葉県市川市

750億円の債務負担/クリーンセンター整備・運営/普建費は109億円/市川市予算

2024/02/07 日刊建設タイムズ

 市川市は14日開会の2月定例議会に、2024年度当初予算案を上程する。一般会計は、前年度当初比6%増の1768億円。普通建設事業費は、同56・4%増の109億3023万5000円。クリーンセンター整備・運営事業費に、24~51年度を期間とする限度額750億円、斎場整備・運営事業費に、24~47年度を期間とする限度額149億3900万円の債務負担行為を設定している。

 クリーンセンターは田尻1003に所在。稼働から29年が経過し、老朽化が進んでいることから、現施設に隣接するテニスコート等用地約2万1000㎡で建て替えを行う。事業方式は設計、施工、運営を一括で実施するDBO方式。24年度に業者選定手続きを進め、25年7月に設計・工事に着手。31年1月の稼働開始を目指す。債務負担行為の内訳は、本体工事約491億円、高規格堤防工事約5億円、管理棟改修工事約4億円、20年間の運営費約250億円。

 斎場は、大野町4―2610―1の敷地面積1万9770㎡に所在。老朽化が著しく、将来の火葬需要の増加に対応できないことから、仮設の待合棟・式場棟を建設した上で、現地建て替えを行う。事業手法は設計、施工、維持管理運営業務を一括で発注するDBO方式。5月ごろに事業者を選定し、9月議会で承認を受け、本契約に至る予定だ。28年度の新施設完成を目指す。

 新規事業をみると、本八幡駅北口駅前地区市街地再開発事業に4億160万円を計上。宮田小学校建替事業に7200万円を措置するとともに、24~25年度を期間とする限度額1億6800万円の債務負担行為を設定。また、北方保育園解体事業に総額3500万円、第三中学校斜面整備事業に総額1億5000万円の2か年継続費、斜面緑地崩壊対策事業に総額4億3000万円の3か年継続費を定めている。

 一般会計ではそのほか、国府台公園再整備事業16億2709万3000円、行徳公会堂天井等改修事業2億1300万円、北東部スポーツ施設整備事業4980万7000円、八幡分庁舎建て替え事業9億5940万円、ぴあぱーく妙典整備事業10億994万1000円、排水路整備事業2億8024万円、無電柱化推進事業2億6981万8000円、大洲小学校校舎増築工事4543万円などを確保している。

 下水道事業会計は収益的支出が前年度当初比2・9%増の90億7809万円。資本的支出は同1%増の138億4091万円。

 公共下水道整備事業(雨水・汚水)に99億486万8000円を計上。市川南ポンプ場の整備を進めるほか、10処理分区の汚水管渠布設工事を行う。

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