県央地域の医療再編へ建設が進められていた済生会新潟県央基幹病院が竣工し、４日に竣工記念式典が執り行われた。３月１日の開院を前に、地元関係者、工事関係者など、およそ１００人が出席し、県央地域における新たな医療拠点の完成を祝った。

　燕労災病院と厚生連三条総合病院を再編統合し、救命救急センターを併設した新病院は、ＪＲ燕三条駅近くの三条市上須頃地内の敷地４万２５０３㎡に建設。施設規模は、Ｓ一部ＳＲＣおよびＲＣ造９階建て、延べ床面積４万２７４２㎡。下層階はＳＲＣ造、上層階はＳ造で、免震構造を採用している。診療科は31科。床数は４００床で一般病床を３９６床、感染症病床を４床を備える。

　建設工事は２０２１年４月から着手し、建設本体工事を清水建設・新発田建設・栗田工務店ＪＶ。電気設備工事はユアテック・八重電業社・大方電機ＪＶ。空調設備工事をダイダン・ＮＮＣエンジニアリング・日新工業ＪＶ。衛生設備工事は菱機工業・大洋工業・カサイＪＶが、それぞれ担当。設計は佐藤総合計画・基設計ＪＶが手掛けた。運営は指定管理者として社会福祉法人恩賜財団済生会支部新潟県済生会が行う。

　竣工式典であいさつに立った花角英世知事は「済生会新潟県央基幹病院を中心に地域の病院、診療所等が役割分担、連携して機能し、県央地域で安心して生活できる医療提供体制の構築を目指す。病院の完成がゴールではなく、ここから始まる」と語った。

【写真＝花角知事（左）と設計施工代表者が定礎序幕、最新設備を視察する知事、病院外観、総合受付、病室、手術室】