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施設長寿命化など41億円/2024年度当初予算案公表

2024/02/09 山梨建設新聞

 県は、2024年度の当初予算案を発表した。主な事業のうち、公共施設等適正管理推進事業費に41億3900万円、やまなしスタートアップ支援拠点整備事業費に12億4158万5000円を計上。国庫補助道路整備費には75億1933万8000円、国庫補助河川改修事業費に18億7796万8000円、県単独河川事業費に66億4746万5000円、国庫補助砂防地すべり対策事業費に19億1769万6000円をを予算化。このほか、県営住宅建設事業費に6億4669万1000円、県営住宅改善事業費に3億6617万9000円、木造住宅居住安心支援事業費に1億1212万1000円、富士山吉田口県有登下山道整備等事業基金事業費に1億1072万円、富士山観光エコシステム総合推進事業費に8977万1000円、富士・東部地域等重度障害者支援事業費に3487万円を盛り込んだ。

 当初予算案の一般会計総額は5145億4544万3000円とし、前年度の当初に比べて3・1%の増。普通建設事業費は854億282万5000円で、昨年6月の現計予算額と比べて14・9%の減。

 主要事業のうち、公共施設等適正管理推進事業費は、計画的な管理推進のため、甲府西高等学校ほか66施設で長寿命化改修事業を行う。就業支援センターではユニバーサルデザイン化事業を進める。

 やまなしスタートアップ支援拠点整備事業費は、甲府市川田町の青少年センター旧本館を改修する。施設では新たなビジネスの創出や雇用促進を図るためのスタートアップ企業の支援拠点を目的に工事を進め、25年の完成を予定する。

 国庫補助道路整備費は、内訳として国道橋梁修繕費に7億1955万9000円、国道橋梁改築費に42億5250万円、県道橋梁修繕費に12億7127万9000円、県道橋梁改築費に10億5000万円などを計上。

 国庫補助河川改修事業費は、統合一級河川整備事業費に3億450万円、基幹河川改修事業費に6億8820万6000円、広域連携河川改修費に6億4050万円などを投入する。

 県単独河川事業費は、河川改良費に40億8899万円、河川維持修繕費に25億5847万5000円を充てて進める。

 国庫補助砂防地すべり対策事業費は、通常砂防事業費に7億7109万6000円、火山砂防事業費に2億160万円、地すべり対策事業費に9135万円などを盛り込んだ。 

 県営住宅建設事業費は、富士吉田市の寿団地ほか2棟の建て替え工事や、都留市の田野倉団地ほか7団地で水回り改善工事などを進める。

 県営住宅改善事業費は、身延団地ほか6団地の風呂釜改修工事や、貢川団地ほか6団地の給水施設改修工事、福祉村団地外4団地の浄化槽改修工事などに充当する。

 木造住宅居住安心支援事業費は、地震に強い安全で安心なまちづくりを目指し、木造住宅を対象とした耐震診断支援や耐震改修等の支援、耐震シェルター設置支援を補助する。

 富士山吉田口県有登下山道整備等事業基金事業費は、安心して登山ができる環境を整えるため下山道および御中道の維持管理を行う。管理区間は山頂から五合目まで。

 富士山観光エコシステム総合推進事業費は、富士北麓地域のにぎわい創出と観光産業の発展に向け、エコシステムの姿を明確化したビジョン策定事業や、富士山における最適な交通システムの在り方などを検討する。

 富士・東部地域等重度障害者支援事業費は、同地域において地域偏在の解消を図るため、医療法人等への整備促進事業費の補助や、開設支援事業費を充てる。

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