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茨城県行方市

新庁舎 新たな中心に/IC周辺などを重点整備

2024/02/10 日本工業経済新聞(茨城版)

 行方市はこのほど「都市計画マスタープラン」の素案を公表した。重点プロジェクトとして、新庁舎整備に伴う新たな中心拠点地域の土地活用などを設定。地域別では主に、麻生地域において東関道水戸線のIC周辺整備、北浦地域で民間と連携した観光振興、玉造地域では住宅地等の整備を検討。目標年次を2045年度とし、将来都市像に「ゆとりと発展が共存する持続可能な都市づくり」を掲げた。

 新庁舎建設予定地であるなめがた地域医療センター(井上藤井98-8)周辺を「中心拠点地域」として位置づけ、新たな市街地としての機能強化を目指す。公民館や図書館等の移転・建て替えの必要性が生じた場合、候補地として検討し、公共施設の集約化を図る。また、バスターミナルの設置など、交通結節点の機能強化も行う。

 麻生地域については、国道355号バイパスや接続する都市計画道路の整備を推進。新庁舎整備後には現麻生庁舎を改修し、子育て支援機能等の導入を目指す。「環境美化センター」は22年度から進めている改良工事により、長寿命化を図る。また(仮称)麻生IC周辺の土地利用を検討。(仮称)行方PAおよび併設する地域振興施設の具体化も進めていく。

 北浦地域では、北浦ふれあいの郷に民間活力を導入し、施設のリニューアルなどで魅力向上を図る方針。旧KDDI北浦受信所跡地や旧北浦三育中学校跡地などについても、民間事業者と連携しつつ有効活用したい考え。(仮称)北浦ICの整備による産業立地需要の増加を見込み、企業誘致や新たな産業用地の創出にも取り組む方針だ。

 玉造地域に関しては、空き家の有効活用を図るとともに、現玉造庁舎や旧玉造小学校跡地を活用した住宅地等の整備を検討。若年層や子育て世代の定住・移住を促進する。

 他には、長期未着手都市計画道路の見直しや「事前復興計画」策定等を予定。

 本計画は、期間を24~45年度に設定し、5年ごとに見直しを行う。策定に当たり、29日までパブリックコメントを実施している。



【将来都市構造図】

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