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栃木県鹿沼市

鹿沼市予算案、花木センター道の駅化で設計費、新田橋7.6億円の継続費

2024/02/10 栃木建設新聞

 鹿沼市の佐藤信市長は9日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比2・1%減の408億8000万円。普通建設事業費は44・4%減の34億5975万9000円。新規は市道0365号線の新田橋上部工に24~25年度の継続費7億6500万円を設定。新規委託は花木センター道の駅化イベントスペース新築設計と既存建物解体設計、見笹霊園合葬墓整備の基本計画策定と基本・実施設計、次期産業団地権利者調査、みなみ町市営住宅浄化槽改修実施設計。新規工事は粟野総合運動公園野球場防球ネット設置、東町市営住宅外壁改修、前日光つつじの湯交流館空調設備更新を盛り込んだ。(4面に予算額)

 市南東部を流れる1級河川黒川に架かる新田橋の24年度予算は4億5900万円。数年前の水害の際に流出し、その後は迂回措置が取られた。下部工に引き続き、2カ年で上部工を架設する。橋梁設計はピーシーレールウェイコンサルタントが手掛けた。

 花木センターは市東南部に位置し、茂呂山丘陵40haの広大な敷地に多くの建物や広場が配されている。市道22号線に接し、1975年に開設。イベントスペース新築設計が1185万8000円、セリ場や旧管理棟解体設計が482万5000円。

 見笹霊園は1978年の開設以来、15・9haに2800区画の墓所を完備。社会情勢の変化を背景に、墓地に対する市民ニーズが多様化。複数の遺骨をまとめて埋蔵する合葬墓の基本計画策定が707万3000円、基本・実施設計が844万8000円。

 次期産業団地権利者調査は455万4000円。新産業団地候補地抽出や整備手法を検討する。25年度の完成を目指す鹿沼インター産業団地整備は3億3004万5000円。第2期予約分譲の早期完売とともに、県企業局と共同で整備を推進する。

 老朽化した市営住宅は改修し、順次長寿命化していく。みなみ町市営住宅浄化槽改修実施設計は556万6000円。東町市営住宅外壁改修工事は1億1548万9000円。都市基盤を強化し、持続可能で暮らしやすい都市空間の形成に努める。

 粟野総合運動公園野球場防球ネット設置工事は1億4000万円。硬式野球練習場所を求める市民ニーズに応え、軟式への対応が中心の野球場を硬式に耐えられるよう防球ネットを設置。スポーツでつくる健康都市へ向け、多用途への環境を整備する。

 前日光つつじの湯交流館空調設備更新工事は6000万円。アルカリ性単純硫黄泉の天然温泉が湧出し、内風呂と眺望を楽しめる露天風呂を配備。経年劣化した空調設備を更新し、施設の快適性を高める。秘境の観光交流施設をリニューアルする。

 学校施設整備は4億790万9000円。みどりが丘小給水設備外改修工事1億5960万円、菊沢東小給水設備外改修工事1億4478万2000円。3校(津田小、南摩中、北犬飼中)の給水設備外改修実施設計が2989万2000円。

 東中の弓道場と部室改築工事が6363万5000円、北押原中防球ネット改修工事が1000万円。新規の介護保険施設整備補助は2億1427万2000円。広域型特別養護老人ホーム、認知症高齢者グループホーム各1施設を公募する。

 新田橋以外の道路整備は8億6822万700円。道路維持補修3億1105万7000円、市道0029号線歩道整備2億8962万円、市道0003号線等長寿命化1億4043万円、橋梁長寿命化7600万円、東部高台地区雨水対策側溝整備5112万円。

 水道会計の資本的支出は22億7361万3000円(15・9%減)。第1浄水場電気設備及び配管工事6億8831万3000円、重要給水施設配水管耐震化3億円(第2~第3、永野浄水場系)、口粟野第2処理場紫外線処理施設1億26万7000円、第5浄水場配管工事5777万6000円。

 下水道会計の資本的支出は15億7259万2000円(16・0%減)。黒川終末処理場再構築工事2億5450万円、雨水対策1億5004万5000円、管路改修工事(府中・御成橋分区幹線整備、黒川処理区管路施設長寿命化等)1億6303万1000円。

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