那須塩原市は9日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は過去最大の540億円で前年度比7・4%増。普通建設事業費は66・7%増の68億4353万7000円。大山小学校体育館改築や塩原地区落石防護施設設置、旧黒磯清掃センター煙突解体工事費、新幹線側道西3号線拡幅整備費、三島中学校教室棟長寿命化改修設計費を計上。鳥野目浄水場更新は機械電気工事に43億6700万円の3カ年継続費を設定。黒磯水処理センター旧管理棟受変電設備工事委託費を措置した。(4面に主な予算額)
小学校施設整備は4億5257万円。大山小体育館改築は総額8億541万円(24年度2億4162万円、25年度5億6379万円)を設定。中学校施設整備は4286万円で三島中教室棟長寿命化改修設計などを進める。
体育施設整備は予算を6960万円に拡充。にしなすの運動公園屋外バスケットボールコート整備、くろいそ運動場野球場植栽工事などに取り組む。
社会資本総合整備交付金事業は、新幹線側道西3号線浸透池整備工事、三区町1522号線道路改良など2億9701万円。
新幹線側道西3号線はJR東日本が実施する新幹線車両基地整備(沓掛)に伴い西側に付け替え拡幅する。計画延長は1800m、幅員10m。道路改良工事はJR、2カ所に新設する雨水浸透施設工事は市が施行。3月市議会にJRとの施行協定締結議案を提出する。
道路維持管理費は7億6448万円。道路施設の長寿命化を推進。塩原地区の落石防護施設は継続費5億3233万円(24年度2億4000万円、25年度2億9233万円)を計上した。
公園整備はインクルーシブ遊具設置や園路改修工事など5373万円。都市計画総務費は都市計画マスタープラン・立地適正化計画改定など839万円。新たに特定建築物耐震改修費補助事業2億6367万円を盛り込んだ。
黒磯駅周辺地区都市再生整備計画は旭通り線美装化工事、街なみ環境整備事業補助金など6830万円。
那須塩原駅周辺まちづくり基本計画策定支援業務委託は限度額7865万円の債務負担行為(24~25年度)を設定。新庁舎整備は1億3688万円。オフィス環境整備支援業務などを委託。27年度の開庁を目指し25年度にかけて基本・実施設計、25~27年度に工事を進める。
旧清掃センター管理費は旧黒磯清掃センター煙突解体工事など3億5356万円。基幹的設備改良を進める那須塩原クリーンセンター管理運営費は36億311万円。
ネイチャーポジティブ推進費は6622万円で大沼周辺地区へのシカ侵入防護柵設置、自然環境保護地区拡張調査などを実施。
第2期環境基本計画改定、地域防災計画改定支援業務を委託。子ども・子育て未来プランを策定。避難所用パーティションやトイレを購入する。
脱炭素社会構築は11億3902万円。青木地区ゼロカーボン街区バイオガス発電設備導入基礎調査、住宅・酪農施設・事業所への太陽光発電設備・蓄電池設置補助などを推進する。
LED照明器具リース費用として社会教育施設や黒磯・西那須野学校給食共同調理場、青木サッカー場、黒磯保健センター、公立保育園に債務負担行為を設定した。
水道事業会計の資本的支出は22億6961万円(前年度比37・1%増)で建設改良費は17億3244万円(70%増)。
浄水設備費は鳥野目浄水場更新のほか、市道東原一分水線導水管布設替えなど11億1390万円。配水設備拡張費は6億971万円。老朽管更新や配水管整備などを進める。
鳥野目浄水場更新機械電気工事の継続費は24年度1100万円、25年度23億5180万円、26年度20億420万円。
下水道事業会計の資本的支出は23億3668万円(1%増)。建設改良費は14億809万円(10・8%増)で管路建設改良費6億1032万円、処理場建設改良費7億9777万円。
黒磯水処理センターの新機械棟建設工事や耐震診断などを推進。黒磯水処理センター旧管理棟受変電設備更新工事は委託費で継続費2億526万円(24年度6160万円、25年度1億4366万円)を計上した。