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栃木県佐野市

佐野市予算案、LED照明更新18億円、施設改修17億円、保健センター機能を強化

2024/02/14 栃木建設新聞

 佐野市の金子裕市長は13日、2024年度度当初予算案を発表した。一般会計の規模は前年度比63億7000万円増となる過去最大の588億4000万円(12・1%増)。普通建設事業費は74億8232万9000円(73・0%増)。増額要因はカーボンニュートラル本格化に19億1900万円、市有施設改修42事業に17億3000万円、保健センター機能強化改修に2億4913万2000円、企業誘致加速化に1億1800万円を盛り込んだ。(3面に予算額)

 金子市長は「第2次総合計画中期基本計画は3年目となり、目的達成へ着実に事業を展開。ゼロカーボンシティの実現、官民連携による産業用地整備や企業誘致、ロス五輪追加競技のクリケットを核にしたまちづくりと国際化の取り組みを推進する」と説明した。

 カーボンニュートラル本格化は、24年度から更新工事開始の公共施設LED照明整備に18億319万4000円。新規は市有施設再エネ発電設備可能性調査1000万円。市民へはZEH化支援が4500万円。事業者への新規はZEB化促進に200万円。

 保健センターはRC造2階建て延べ991・9平方m。築40年以上が経過し、建物と設備が老朽化。浸水被害が発生した秋山川近くの休日歯科診療所の機能移転を計画し、バリアフリー化を含めた大規模改修に踏み切る。事務室を診療所に改修する予定。

 企業誘致は国道50号沿線開発調査が2897万1000円。西側エリアの事業認可に先立つ測量を委託。新規の新産業団地開発推進は開発区域特定の基礎調査委託に285万7000円。50号沿線東部地域開発研究は企業のニーズ調査に50万円。

 28年のロス五輪でクリケットが追加され、急速な関心の高まりに期待。国内唯一の国際規格グラウンドを有す自治体の好機を生かす。ハード面の新規は国際クリケット場整備計画策定に150万円。継続の国際クリケット場維持管理に3024万4000円。

 新規工事は運動公園改修が2億251万円、佐野新都市行政サービスセンター設置が8189万3000円、小学校10校のガス式エアコン更新が7889万2000円、西消防署改修が4950万5000円、飛駒基幹集落センター改修が3312万6000円。

 田沼グリーンスポーツセンター改修に2893万円、共同消防指令センター整備に1300万円、消防本部仮眠室整備に507万1000円、各地区コミュニティセンター改修(会沢地区トイレ洋式化、山園地区ホール空調更新)が927万5000円。

 新規委託は城東中学校区小中一貫校整備調査が5830万2000円、市全域の空き家等実態調査が2000万円、第2期公園施設長寿命化計画策定が1850万円、学校施設等空調設備整備検討が1800万円。都市計画道路整備検証が1540万円。

 佐野西中学校区小中一貫校整備は3913万1000円。西中を拠点校に天明小と植野小の一部、旗川小、吾妻小の5校を統廃合。民間に設計・施工・維持管理運営を一括し、資金は市が調達するDBO方式。6月をめどに入札公告し、整備事業者を選定する。

 国土強靭化は普通河川改良6億6720万円、市道維持補修4億3079万2000円、橋梁長寿命化1億4900万円、市道改良1億3073万円、市道冠水対策1億1100万円、砂防施設流末排水路整備7590万円、河川維持補修7387万5000円。

 各地区公民館空調設備改修が2億1281万7000円。校舎屋根外壁改修は中学校1億4950万円、小学校1億4800万円。体育館改修は中学校7650万円、小学校5627万円。中学校2校のガス式エアコン更新が3327万5000円。

 下水道事業の資本的支出は38億3995万円(5・1%増)。汚水整備8億5911万7000円、水処理センターストマネ4億4914万円、雨水幹線整備4億2206万6000円、管路ストマネ3億334万円。

 水道事業の資本的支出は17億4325万9000円(7・1%増)。老朽管更新3億680万円、小中浄水場施設整備2億8300万円、紫外線照射装置整備9228万円。

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