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茨城県石岡市

2762万投じ測量調査/総合保健センター新設

2024/02/15 日本工業経済新聞(茨城版)

 石岡市(谷島洋司市長)は14日、2024年度当初予算案を公表した。リーディングプロジェクトに基づき、新規事業として総合保健センター(仮称)整備事業費2762万円を計上。そのほか、上曽トンネル整備事業費2億500万円、高浜地区下水道整備費1億2755万6000円、複合文化施設整備基金1億円、石岡駅周辺整備事業費8451万4000円などを盛った。

 総合保健センター(仮称)は、老朽化している石岡保健センターと八郷保健センターを統合し、新たに整備するもの。ふれあいの里周辺で計画しており、24年度は土地購入に向けた不動産鑑定および測量・調査業務を委託。補正予算で設計費を計上し、24~25年度に渡り設計に取り組む。建設工事は25年度から2カ年となり、27年度の供用開始を目指す。設備面、機能面を強化し、子育て世帯への充実を図っていく。

 高浜地区下水道整備では同地区の下水道整備認可を受けたことから、24年度より下流側から工事を実施。同地区の生活環境の向上を目指し、取り組みを推進させる。

 複合文化施設整備は、地域文化をはじめとする文化芸術を継承・交流・発信する文化拠点、交流拠点を目指す。1億円を充当し、過年度に引き続き施設整備に係る事業費の計画的な確保に取り組む。

 石岡駅周辺整備事業では、国分町ポケットパーク整備とステーションパーク利活用検討調査を踏まえた改修工事に8451万4000円を充てる。

 企業誘致推進に向けた取り組みとして事業費2490万8000円を計上。柏原工業団地周辺の開発を目指し、23年度の調査で適地を抽出。24年度は企業ニーズや地域の意向などを踏まえつつ、地区計画の策定などを進める。

 そのほか▽舗装修繕工事=9800万円▽道路等補修工事=5550万円▽道路等除草工事=8000万円▽交通安全対策工事=1380万円▽狭あい道路整備事業=420万円▽橋梁長寿命化修繕測量・設計委託=1500万円

 ▽橋梁長寿命化個別施設計画策定委託=2000万円▽橋梁長寿命化修繕工事=7400万円▽排水路整備事業=8470万円▽小学校長寿命化改修工事=1億8766万円▽小学校施設整備工事=1500万円 ▽中学校施設整備工事=2523万2000円▽商店街街路灯電気補助(LED化、修繕・撤去支援事業)=828万7000円▽国指定史跡等の公有地化事業=1578万4000円-などを盛った。

 一般会計は338億1000万円で、前年度比32億9000万円(8・9%)の減。普通建設事業費が29億2615万7000円となり、同39億351万4000円(57・2%)の大幅減となった。減額理由には上曽トンネル整備事業や消防団施設整備事業、南小学校長寿命化改良事業などの減が影響した格好だ。

 特別会計について、駐車場は2856万5000円で、前年度比416万3000円(17・1%)増。霊園事業が2455万2000円で、同856万3000円(25・9%)減となった。また、水道事業は収益的支出5億4202万5000円、資本的支出2億7310万円。公共下水道事業については収益的支出19億3171万9000円、資本的支出19億7215万5000円をそれぞれ計上した。

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