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群馬県吾妻環境森林事務所

嬬恋村袋倉の東地区で2工事を公告

2024/02/21 群馬建設新聞

県吾妻環境森林事務所は、緊急総合治山事業を進めている嬬恋村袋倉地内の東地区で土留工や法枠工などを行う。工事は工種ごとに2分割し、土留工などの土木一式工事は条件付き一般競争入札、法枠工などのとび・土工・コンクリート工事を指名競争入札でそれぞれ月内に発注する。2019年度から対策工事を行っており、25年度内の完了を目指している。

同地区では、19年に発生した台風19号の集中豪雨により、JR袋倉駅南側の山腹が崩壊して多量の土砂が流れ込み、直下のJR吾妻線や村道が被災して一時は通行止めとなっていた。同年から復旧工事を実施しており、今回発注する2工事で仕上げとなる。

工事は、山腹下部に対して土留工と排水路工を行い、上部に簡易法枠や転落防止柵を設置する。設計は、土留工などを国土防災技術(東京都港区)、法枠工などは群馬県森林・緑整備基金(榛東村)が手掛けた。

土留工はコンクリートで7基を打設する。延長は最小6~最大23mの合計97m、高さ2~3mでコンクリート量は計131立方mとなっている。また、水路工としてポリエチレン管の幅600㎜×高さ330㎜の半円型U字溝(PU600)を総延長162・6mで布設する。なお、付帯工事として工事用車両の進入路を確保するため、大型土のう77袋および仮設敷き鉄板を81㎡設置する。工期は8カ月を想定している。

法枠工はモルタル吹付けを1297㎡行う。梁は幅0・35mで高さ0・15m、枠が150㎝×150㎝の規模。ネットフェンスは延長200m×高さ1・2mで設置する。また、進入路整備として仮設敷き鉄板を約400㎡整備する。工期は9カ月を見込む。

これまでに土留工などを渡辺建設(嬬恋村)、法面工事を上毛緑産工業(吉岡町)がそれぞれ担当している。

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