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栃木県足利市

足利市予算案、足利市駅広で予備設計、東部開発は道路調査、浸水対策設計

2024/02/21 栃木建設新聞

 足利市の早川尚秀市長は20日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計の規模は前年度比0・9%増の542億円となり、過去2番目の積極型。普通建設事業費は2・7%増の50億9032万円(構成比9・4%)。東武足利市駅前広場予備設計、東部地区開発浸水対策詳細設計・道路整備基礎調査、都市計画道路整備方針策定、公共施設等適正管理推進、次期産業団地久保田地区調査、学校教育環境適正化基本計画策定、総合運動場テニスコート改修、渡良瀬ウォーターパーク改修を盛り込んだ。(3面に予算額)

 早川市長は「中橋の架け替えに備え、足利市駅前広場の再整備を検討、橋北側の中央と大日西の両区画整理を加速させる。山辺西部第1区画整理は完工、東部地区開発では浸水対策の設計に入る。公共施設は再編更新の取り組みや処分を検討する」と説明した。

 中橋関連まちづくりは6006万7000円。足利市駅前広場予備設計を委託し、再整備の方向性を示す。中央区画整理は4億1229万6000円。大日西区画整理は1億8896万6000円。両事業とも電線共同溝予備設計、建物調査や補償に充てる。

 東部地区開発基本調査は2500万円。浸水対策詳細設計と道路整備基礎調査を委託する。19年東日本台風時、あしかがフラワーパーク駅周辺で浸水被害が発生。付近一帯は低地で、東側を旗川、出流川、中央部を尾名川が南北方向に貫流する。

 新規の都市計画道路整備方針策定は3500万円。都計道整備に関する現地調査に加え、関係機関との協議資料を作成する。公共施設等適正管理推進は1365万2000円。廃止施設の早期処分のため、境界測量、アスベストやPCB含有調査を実施する。

 次期産業団地調査は634万2000円。県は昨秋、国道50号沿線の久保田工業団地東側23haを開発基礎調査地区に指定。調査主体を県企業局に決定した。近く基本設計に着手し、11月末に実施地区に選定する見通し。事業着手は25年1月以降の予定。

 足利スマートIC関連は4600万円。測量、詳細設計、物件調査などを実施する。

 学校教育環境適正化は145万3000円。「目指すべき子ども像」「求められる学校像」の具現化に向け、適正化基本計画を策定。主な検討事項は施設設備整備、適正規模・適性配置、中学校区教育の推進。学校再編を視野に入れ、具体的な考え方と方策に踏み込む。

 総合運動公園テニスコート改修は1億2000万円。傷みが激しい人工芝コート8面を張り替える。渡良瀬ウォーターパーク改修は7000万円。岩井分水路緑地の大規模親水施設。わたらせビーチは造波プールや滑り台があり、老朽化対策を講じる。

 下水道の資本的支出は42億7750万円(0・6%減)。管渠改築3億3000万円、水処理・汚泥焼却炉設備補修1億3541万円、管渠ストックマネジメント改築1億2480万円、管路施設調査7712万1000円、管理棟耐震診断7040万円。

 水道の資本的支出は21億7360万円(13・7%増)。配水管更新3億553万4000円、天王浄水場非常用自家発電設備更新2億6769万円、名草中町増圧場次亜消毒電気設備更新2億168万円、基幹管路耐震化2億円、今福浄水場基本設計1億2129万円。

 あがた駅北産業団地開発特別会計は7億8500万円(12・7%減)。工事費4億9075万5000円、委託料3938万円。工業用水道会計の資本的支出は5410万円(13・4%減)。田中水源1号井2号取水ポンプ更新外2547万6000円、少額工事150万円。

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