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半村登議長、西野一副議長議会就任インタビュー

2024/02/22 日本工業経済新聞(茨城版)

 県議会は2023年12月22日、第116代議長に半村登氏(いばらき自民)、第117代副議長に西野一氏を選出した。半村議長は坂東市・五霞町・境町を選挙区とし8期当選。県西発展のため尽力。西野副議長は常陸太田市・大子町を選挙区とし、これまで5回当選。県北振興のため日々政務に励む。両氏に就任に当たっての抱負や県政の課題を聞いた。

-議長、副議長の就任に当たっての抱負は


 就任に当たって、半村議長は「県民の負託に応えられるよう発信力を高め、県議会の活動を身近に感じてもらえるよう務め、県民が幸福を実感できる活力ある茨城の実現に向けて全力を尽くしたい」と意気込みを語り、「県議会として、政策立案機能や意思決定機能、監視機能を最大限に発揮するため、二元代表制の一翼を担う存在として、知事を始めとする執行部の提案に対して是々非々で臨み、より良い政策を作り上げていきたい」と抱負を述べた。

 西野副議長は「職責の重大さを痛感。半村議長を補佐し、公正かつ円滑で充実した議会運営に努める」と話した上で「県総合計画の基本理念に掲げる『活力があり、県民が日本一幸せな県』の実現のためには、県民が安心して働き、安全に暮らせる社会の構築が求められる。県民の代弁者として、皆さまの声を県政へ反映するため、執行部と自由・闊達な議論を行い、県政の発展に尽力していく」と気を引き締める。

-県政全般の優先課題は

 県政について半村議長は「企業誘致、災害に強い県づくり、農業振興が挙げられる。企業誘致では、圏央道インターパークつくばみらい、フロンティアパーク坂東、ひたちなか地区で開発が進む。引き続き、戦略的な誘致活動により優良企業の立地を進め、若者が望む質の高い雇用の創出や大規模な設備投資を呼び込むことで、本県の持続的な発展につなげることが重要」と話した。

 西野副議長は県北振興、広域交通ネットワークの構築、少子化への対応を掲げている。中でも広域交通ネットワークについて「本県の将来を展望するうえで、地域の活力を維持するとともに、雇用の拡大にもつながる重要な取り組み」と指摘。「県北地域高規格道路は、茨城港常陸那珂港区周辺で進む企業立地や流通拠点化による産業集積の成果を県北内陸部へ波及させることを目的とし、県内の均衡ある発展のためにも整備は急務」との認識を示した。

-建設業へのメッセージ

 半村議長は「インフラ整備や強靱な県土づくりに向けては、建設業界の力が必要不可欠。社会資本整備の担い手でもあり、防災・減災、国土強靭化を確実に推進するための重要な役割を担う建設業界の果たす役割は、ますます大きなものになる。引き続き、本県の発展に尽力してほしい」と期待を寄せる。

 西野副議長は「2024年問題への取り組みが急務と言える。就労環境の改善や女性就労の促進、ICTの普及拡大による生産性向上など、あらゆる手立てを講ずることで担い手を確保していく必要がある」と強調。日ごろの社会資本整備については「災害時には応急復旧工事を行うなど、県民の暮らしを支えてもらい感謝している。県内の均衡ある発展には、建設業界の皆さまのお力添えが欠かせないため、引き続き尽力してほしい」とメッセージを述べた。





半村 登 氏

【略歴】 1949年4月6日生まれの74歳。境町在住。いばらき自民党。94年に初当選し、計8回当選。監査委員、決算特別委員長などを歴任。趣味は庭木の手入れや家庭菜園、ゴルフ、相撲観戦をたしなむ。政治、社会関連の書籍を愛読する。座右の銘は「目くばり、気くばり、思いやり」。家族構成は妻、長男夫婦、孫3人。




西野 一 氏

【略歴】 1953年7月4日生まれの70歳。常陸太田市在住。いばらき自民党。2008年に初当選し、計5回当選。農林水産委員長、決算特別委員長、議会運営委員長などを歴任。趣味は弓道で4段の腕前。教育、農業、森林関連の書籍も愛読する。座右の銘は凡事徹底、一燈照隅、一期一会。家族構成は妻、長女、次男。

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