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太田市は八王子山公園墓地で改修着手

2024/02/27 群馬建設新聞

太田市は八王子山公園内に位置している八王子山公園墓地(西長岡町1661)で第4期造成事業の工事に2024年度から着手する。造成工事および施設工事が内容となる。当初予算案で工事費4億5520万円を計上した。

造成工事は増設や拡充を求める声が多く寄せられたことから計画したもの。現在新規の申し込みは受け付けていない状況。事業では、敷地を拡張し、新規墓所を造成、分譲することで需要に対応するかたち。

設計業務は22年度に三陽技術コンサルタンツ(前橋市)が拡張測量や地質調査業務を内容とし、業務を実施した。

用地については、22年度に用地先行取得事業へ2200万円を計上し、23年度の債務負担行為を設定していた。

八王子山公園墓地は1号墓所から19号墓所までが整備されており、計3699基の墓地が設置されている。墓地は芝生墓地で、1区画の広さは4・5㎡(幅1・8m×奥行き2・5m)、総敷地面積は約17ha。同市は1989年から造成分譲を開始しており、市民に永続的な墓地の提供を進めてきた。

2013~14年度には第3期造成事業として334基の増設を行っており、当時は墓地の造成工事を完了としていたが、さらなる増設が求められている状況にある。

第3期の造成事業は12年度に川島測量(太田市)が0・2haの測量を実施し、基本計画から実施設計まで手掛けた。

工事については、13年度に和田組(太田市)、14年度に創和建設(太田市)が担当。カロートの設置工事や管渠工一式、植栽工、看板設置工事などを内容としていた。

第3期の造成後は新たに区画墓地を造成する用地の確保が難しかったことや核家族化、少子高齢化による継承者の不在など、永年管理に対する不安が多くあったことから納骨堂の整備も行っている。納骨堂の整備は設計業務を北村建築設計事務所(太田市)、施工は石宝(太田市)が手掛けている。

墓地の申込者は、毎年100件を超えている状況。今後も墓地の需要は高いと予想されている。

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