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3工区、計13億円を増額/諏訪湖スマートICアクセス道

2024/03/06 長野建設新聞

 県は中央自動車道諏訪湖スマートインターチェンジ(IC)のアクセス道路となる主要地方道諏訪辰野線道路改築工事の3件について、総額13億円余を増額する変更請負契約議案を開会中の2月定例議会へ提出している。

 同スマートICについては昨年11月、事業主体である中日本高速道路八王子支社や県などが、それまで2024年3月としていた開通予定時期を25年夏ごろに変更すると発表。関連の道路工事において想定外の脆弱な地質が確認され、対応が必要になったことを理由に挙げていた。

 今回の契約変更はこの対策を行うためのもの。まず、最も諏訪湖寄りの小坂~有賀1工区(道路築造工L250m×W6(7.5)m)では、想定外の湧水により当初予定していた軟弱地盤対策工(掘削置換工法+緩速載荷施工)が実施できないため、工法を盛土補強、矢板工法、盛土内排水工に変更。これに伴い24年6月28日までとしていた工期を、25年1月31日まで延長する。施工者は藤森土木建設(諏訪市)。契約金額は2億3500万4000円(税込み、以下同じ)増額し、6億4860万4000円とする。

 同2工区(道路築造工L100m×W6(7.5)m)では法面の安定を図るため補強材を増工。施工中の安全性を確保するため、構造物背面の法面への吹付工も追加する。さらに河川の切り回しを仮設対応ではなく付替え工で実施。工期は24年6月28日から同年10月31日に延長する。施工者は岡谷組(岡谷市)。契約金額は3億251万1000円増額し7億1831万1000円とする。

 同じく岡谷組が施工する同4工区(道路築造工L62.1m×W6(7.5)m)では、軟弱地盤対策として実施する軽量盛土に加え、液状化対策として基礎コンクリートと既成杭工を追加。また、地元協議により必要となったボックスカルバート工も増工する。工期は24年6月28日から25年3月28日に延長。契約金額は7億7107万8000円増額し12億2867万8000円とする。

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