記事

事業者
長野県高校教育課

小諸新校で解体費6100万円/本工事も24年度中に着工/高校施設整備

2024/03/09 長野建設新聞

 県教育委員会高校教育課は小諸市と伊那市で進める高校新校整備事業について2024年度の事業内容を明らかにした。当初予算案には小諸新校の設計費1億2531万円、伊那新校の設計費1億9307万円を計上。業務を完了させる。小諸新校については本工事に先立ち行う第二体育館などの除却工事費6120万円も予算化した。両校とも年度内の本工事発注を予定するが、当初での予算計上はなく、設計の進捗を踏まえ、補正で要求するとみられる。

 小諸市の小諸商業高校と小諸高校を再編統合し、小諸商業高校(小諸市田町3-1-1)の校地を活用して整備する小諸新校の設計業務は西澤徹夫建築事務所・奥山尚史建築設計事務所・一級建築士事務所小坂森中建築JVが担当。契約金額は1億5860万円(税抜き)。履行期限は10月21日。

 実施設計の完了後、本工事の着工は25年1月を予定しているが、これに先行して第二体育館などの解体工事を行う。

 新校の敷地面積は約2万5900㎡。基本計画によると、新築する施設は音楽棟・音楽ホール約3000㎡と大体育館約2000㎡。解体する建物は約1800㎡。南棟、北棟、昇降口棟の約8700㎡は改修し、第一体育館など約2000㎡は既存施設を引き続き使う。

 本工事は25年1月から26年2月にかけて予定。26年4月の開校を目指す。22年度の基本計画策定支援業務発注時に示した予定工事費は約14億6000万円。統合後の学校規模は生徒数840人程度、1学年7学級(普通科3学級、商業科3学級、音楽科1学級)を想定している。

 一方、伊那市の伊那北高校と伊那弥生ケ丘高校を再編統合し、伊那北高校(伊那市山寺2165)の校地を活用して整備する伊那新校の設計業務は一級建築士事務所暮らしと建築社・みかんぐみ一級建築士事務所JVが担当。契約金額は2億3450万円(税抜き)。履行期限は25年3月21日。

 敷地面積は約4万490㎡。基本計画によると、校舎棟など新築する建物は約9500㎡。解体する建物は9200㎡。大体育館など約4300㎡は既存施設を引き続き使う。

 本工事は25年3月から28年2月にかけて予定。28年4月の開校を目指す。22年度の基本計画策定支援業務発注時に示した予定工事費は約42億円。

 統合後の学校規模は生徒数960人程度、1学年8学級(普通科6学級、特色学科2学級)を見込む。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら