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新型ドローンの機能披露/セキド新潟県央が運搬フライト実演セミナー

2024/03/13 新潟建設新聞

 セキド新潟県央(運営会社・プログレス、三条市)は11日、最新の物流ドローンを用いた運搬フライト実演セミナーを、デンカスワンフィールド(新潟市中央区)で開催した。当日は建設やインフラ、物流関連企業などの関係者約30人が参加。世界シェア1位のドローンメーカーDJI社が日本待望の物流ドローン「DJI FlyCart30」をリリースしたことに伴い、新製品の魅力から最新機能、使い方のノウハウを含めて実際にドローンを飛ばしながら紹介した。

 冒頭、プログレスの長井寿郎代表取締役は「実際に新しい機体を見て、触れることで、どのような能力の機体なのかを確認していただければ」と期待を寄せた。

 セミナーで使用した新型ドローンは、重量貨物を搭載しながら長距離輸送が可能で、極限状態にも耐える設計、強力な伝送信号、高度な安全性とインテリジェンスを有するとともに、完全自動制御などの特長を持つ。最大積載量40㎏(シングルバッテリー)、最大積載時の飛行距離は16㎞(デュアルバッテリー)となり、高い積載能力と長距離飛行が可能という輸送能力を備える。また、最大飛行高度6000m、動作環境温度はマイナス20℃~45℃、最大風圧抵抗は12m/sで、過酷な高度や気象条件下でも実力を発揮する。ウインチモードでは、機体の姿勢を調整し、つり下げた荷物の揺れを最小限に抑えて安定性向上を図っており、荷物は接地時に自動リリースされるため手動で取り外す手間がかからない。さらに、デュアル両眼ビジョンシステムと前方・後方のレーダーで多方向の障害物を検知するほか、緊急時には内臓パラシュートを開くことで機体を安全に着陸させることが可能となる。

 現在、日本国内で輸送検証が進んでおり、山岳地域や沖合地域、緊急・災害時の物資運搬、建材運搬など多様な運用が見込まれる。建材運搬に関しては、人間の足で行きにくい場所、高低差が大きい現場をはじめとする人工(にんく)を出すことが大変な場所でも安心・安全に建材を運ぶことができ、作業内容や期間、人員配置を大幅に短縮できるため、活用が期待されている。

 詳細に関する問い合わせは、セキド新潟県央(電話0256-47-1942)まで。

【写真=運搬フライトの実演を見学した、新型ドローン「DJI FlyCart30」

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