新潟駅南口広場再編の第2回検討委員会が12日、中央図書館多目的ホールで開かれ、整備のコンセプト案などを議論した。
前回会合では、南口広場の課題として一般車両とタクシーの錯綜(さくそう)・混雑、仮称・バスタ新潟の開業を見据えた維持管理体制や上部空間の活用、駐輪施設の問題などが挙げられた。これらを踏まえ、広場再編の整備コンセプト案には▽交通ターミナルとしての機能強化▽人を中心とした動線の確保▽にいがた2㎞の玄関口にふさわしい空間の創出―を3つの柱として掲げた。
バスタ新潟の整備と連動し、一般車両とタクシーの動線分離や乗降スペースの拡大、ペデストリアンデッキなどの整備、多様な交通モードを選択できるモビリティステーションの整備、改札から周辺施設までの利便性・回遊性の高い動線、バスタ上部空間に賑わいを創出する施設を整備、災害時の活用などを盛り込む。
委員らからは「万代口との違いを明確に打ち出したほうが良い」「各エリアをいかにシームレスに結ぶかが大切」「情報提供にもバリアフリー化が必須だ」などの意見が出された。
新年度は国との連携を図りながら、各種調査を実施し、ゾーニングや姿絵図の作成に入り、基本方針をまとめる。
【写真=南口の課題を踏まえ議論した】