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茨城県鉾田市

5月基本構想策定/鹿島灘海浜公園「海を臨む道の駅」へ

2024/03/20 日本工業経済新聞(茨城版)

 鉾田市は、鹿島灘海浜公園(大竹390)の拠点化に向けた基本構想(素案)を明らかにした。コンセプトとして「海を臨む道の駅」を掲げる。「農業・野菜」をテーマにした公園施設の魅力度アップと、道の駅としての再整備を目指す。5月ごろに基本構想をまとめ、基本計画・基本設計策定業務を発注。6月以降、計画策定を進めていく。2024年度は事業費2080万1000円を計上。

 同公園については、開園面積20・6ha(計画面積27ha)、00年開園(台地部は05年開園)。休憩棟や管理棟、駐車場(約160台)などを有し、施設の老朽化が課題となっている。 素案では、検討すべき導入機能として▽台地部から海が感じられやすくする施設▽道の駅化に伴う施設(休憩機能・情報発信機能・地域連携機能の再整備)▽飲食店・物販店の拡充▽農業をテーマとした施設▽遊具やアスレチックの拡充▽イベントゾーン▽駐車場の拡充-を提示。

 また、ゾーン分けの想定図も示した。サイン・シンボルや屋内施設、キッズエリア、芝生広場ゾーン、イベントエリア、ペットエリアを配置。北側には駐車場を増設し、海が見えるポイントの整備についても検討する考え。

 サイン・シンボルは国道からの誘導や記念写真スポットとしての役割を担う。飲食店およびトイレ、休憩施設、物販施設については道の駅機能を備えたものとし、第6次産業への対応も目指す。また、キッズエリアが休憩施設等の手前から見通せるような配置とする。芝生広場ゾーンにはイベント用大屋根の整備を検討。イベントエリアでは、フリーマーケットやキッチンカーの出店を想定する。ペットエリアに関しては、ドッグランやペット用水飲み場を備える方針だ。

 道の駅としての整備を行う場合、駐車場や休憩施設・トイレ・情報施設等は道路管理者による整備となり、一部施設を公園敷地外に整備する必要がある。また、同公園は県の都市整備公園であり、海浜部に関しては県がパークPFIなどの導入による活性化を検討している。公園敷地の取り扱いや整備・運営体制については、国や県をはじめ、各関係機関と連携しつつ検討を進めていく。

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