記事

事業者
長野県道路管理課

AI活用し道路点検/維持管理を効率的・効果的に

2024/03/22 長野建設新聞

 県道路管理課は2024年度、AIを活用して道路の損傷度合いを調査し解析・評価する取り組みを全建設事務所で試行する。これを基に点検データや修繕履歴を蓄積するシステムを構築し、効率的かつ効果的な維持管理への転換を図る。

 現状の道路点検はパトロール車に乗車した職員が目視により実施している。要対策箇所の発見・認知には職員の経験によるところが大きく、また点検結果を記録する作業負担も課題となっている。

 導入を目指す道路点検システムは、道路パトロール時にカメラ(スマートフォン等)で撮影した動画をAIで解析・評価し、点検結果を見える化する。また、この点検データや修繕履歴を蓄積し、効率的かつ効果的な維持管理につなげる。23年度に2つの建設事務所で試行を開始。24年度は全事務所で試行を行い、結果を検証。25年度のシステム運用を予定している。

 24年度の道路パトロール支援およびAI解析による路面診断業務の事業者は公募型プロポーザル方式で選定。4月初旬にも手続きを開始する。参加資格は建設コンサルタント(道路)、所属技術者3人以上。同種業務要件で「スマートフォン等の計測機器を用いたAI解析による路面簡易点検の実績」を求める。また、技術者要件で管理技術者に技術士建設部門(道路)、認定技術管理者(同)、RCCM(同)のいずれか、照査技術者(管理技術者と兼務不可)に技術士建設部門(科目指定なし)、認定技術管理者(道路)、RCCM(同)のいずれかの配置を求める。地域要件は設けない。なお、要件に該当する県内本店企業はいない。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら