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群馬県建設企画課

県建設企画課 「週休2日制現場実施要領」一部改定を通知

2024/03/22 群馬建設新聞


県建設企画課は「週休2日制現場実施要領」の一部を改定、「雨振り替え」を新設するなどの措置を県県土整備部内各所属に通知した。適用は4月1日からとなる。改定理由は4月1日から建設業にも適用される時間外労働上限規制について、国の動向を踏まえ「週休2日」の取り組み推進と建設業における働き方改革の推進を図るねらい。

改正のポイントは、従来から県が目指す、すべての土日を計画的な休日とし、同時に4週8休以上の現場閉所を達成する「完全週休2日」に加えて、地元建設業協会からの要望などを踏まえ、降雨降雪等の自然条的な事象による予定外の休工日を現場閉所日とカウントする、いわゆる雨振り替えを認める「4週8休現場閉所」を新設する。その際、国と同様、月単位での現場閉所状況を確認することとした。

また、国にならい、巡回パトロールや保守点検など、現場管理上最低限必要な作業は実施してもよいこととし、対象期間のすべての月において現場閉所率または休日率が28・5%(8日÷28日)を達成した状態を「4週8休現場閉所」と定義することとした。

さらに国の積算基準の改定を踏まえて、「完全週休2日」などの補正係数を見直した。「週休2日」の達成状況に応じ、労務費・機械経費(賃料)・共通仮設費率・現場管理費率、市場単価および土木工事標準単価に対して、国同様の補正係数を用いて補正する。(※3面に一覧表)

あわせて工事成績評定も改定した。評定者が監督員の場合、「完全週休2日」を達成できた場合に評定点+2点(評定点合計+0・8点)を加点。「4週8休現場閉所」を達成できた場合は、評定点+1点(評定点合計+0・4点)を加点し、創意工夫の項目で評価する。評定者が総括職員の場合、「完全週休2日」を達成できた場合に評定点+2・5点(評定点合計+0・5点)を加点し、社会性等の項目で評価する。「完全週休2日」を達成できた場合、工事成績評定で評定点+1・3点、また「4週8休現場閉所」を達成できた場合については、工事成績評定で評定点+0・4点のインセンティブを与える。

「週休2日制現場実施要領」が対象とするのは、建築課所管の営繕工事以外の県県土整備部が発注する全ての工事とし、災害応急などの緊急対応工事を除くとしている。

「週休2日制現場」の発注にあたっては、設計金額で2000万円以上の工事は原則「発注者指定型」、それ以外を「受注者希望型」としており、発注者指定型・受注者希望型に関わらず、予定価格の算出は、「4週8休現場閉所」以上を達成できることを前提として、当初予定価格から「週休2日」を達成した場合の補正係数を各経費等に乗じたうえで予定価格を作成する。現場閉所の達成状況を確認後、月単位で「4週8休現場閉所」に満たないものは、補正分を減額変更する。また、「受注者希望型」の場合、工事着手前に「週休2日」に取り組むことについて、受注者が希望しないものは補正しない。

現場閉所日の振り替えについて「完全週休2日」では、従来通り雨振り替えは認めないこととし、土曜日または日曜日に工事を行う場合、受注者は事前に監督員と協議のうえ振り替え現場閉所日を設定することとする。

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