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結城繁昌塚南準備委員会

鹿島建設が施工内定/造成工、組合設立後契約

2024/03/22 日本工業経済新聞(茨城版)

 結城第一工業団地繁昌塚南地区土地区画整理組合設立準備委員会(以下、準備組合)は、工業団地造成に係る工事施工業者を鹿島建設(港区)に内定した。9月に準備組合が土地区画整理組合として設立した後、組合と鹿島建設とで正式な契約を交わす予定となる。着工は10月になり、工期は2027年3月まで。立地企業については、結城市土地開発公社が29日まで募集し、4月に内定となる。

 換地設計を8月までに完了させ、同月内に事業認可を予定している。組合設立後となる10月に着工となるほか、予定地上にある建物移転に着手する。工事は土地造成のほか、上下水道、雨水管や道路などインフラ整備についても実施。また、地区内建物の移転・移設を含んでいる。工事のほか、工事に伴う近隣家屋調査や、諸工事に係る近隣住民との協議調整に関しても、施工業者の業務として含まれている。

 繁昌塚南地区の敷地面積は22万7348㎡。用途地域が工業専用地域。上水道の整備は1097m(φ150)、汚水管が533m(φ200~250)、雨水管は798m(φ600~1200)を予定している。道路については、延長1646mで、新設が696m、改修を950mとしている。そのほか、公園7617㎡、調整池1万7800㎡の整備を計画。また、移転・移設については、既存建物5棟のうち1棟を地区外に移転を行う。

 工業団地の区画については、オーダーメイド方式により決定するため、現時点での区画割設定はなし。募集時に企業が、敷地、建築、延べ床面積などの予定面積、土地、建物、設備などの各投資額を提出。必要に応じて施設配置計画図を提出し、審査後内定となる。また、結城市土地開発公社・準備組合と募集対象企業とで意見交換会を実施。必要に応じて、企業視察などを行う予定だ。

 結城第一工業団地では、鹿窪地区、若宮地区、鹿窪西地区、新堤仲通り地区、新矢畑地区、若宮西地区の6地区をすでに分譲している。繁昌塚南地区を新たに加えることで、幅広い年齢層への就業の場を提供し、労働力の市外流出を抑えるほか、新たな産業拠点の形成に寄与するまちづくりを目指している。

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