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茨城県古河市

24年度に候補地決定/新公会堂建設へ調査報告

2024/03/23 日本工業経済新聞(茨城版)

 古河市は18日、計画中の(仮称)古河市新公会堂において、建設予定地を2案としたことを調査報告書にて明らかにした。候補地が旧古河体育館跡地、大堤地内の2カ所。今後、市民委員会での協議を重ね、2024年度内には候補地を決定し、基本構想・基本計画案に反映する。建設工事は28年度から3カ年を予定。整備手法においては、PFIなど官民連携手法を検討している。

 建設候補地は、古河駅周辺から古河駅東部周辺エリアの旧古河体育館跡地と大堤地内。旧古河体育館跡地(古河市旭町2丁目21―4)が敷地面積約1万㎡で、体育館が現存。付近には住宅が立ち並ぶほか、新たに古河警察署が移転となる。大堤地内は、敷地面積17万㎡を予定。現状は農地となっている。

 近隣類似施設として、結城市の市民文化センターアクロスと同程度の規模と仮定した場合の駐車場面積は、旧古河体育館跡地が余剰面積5287㎡で、駐車台数は約170台。大堤地内は余剰面積1万6426㎡で、駐車台数が約5250台としている。

 調査報告書においては、事業の実現可能性について、大堤地内が最も高く、次いで旧古河体育館跡地が高い評価となる。旧古河産業技術学院も候補地であったが、実現可能性評価は低いものとなる。最終的に、旧古河体育館あるいは大堤地内の2地区を候補地として選定することとした。また、基本構想・基本計画はシアターワークショップ(渋谷区)・日本工営都市空間(名古屋市)設計JVがまとめる。 新公会堂には文化芸術の発信の場となるほか、市民の安全と安心を守る防災拠点の役割としても期待が高まる。整備においては、災害発生時における防災活動や支援活動での利活用について見込んでいる。また、施設管理について専門性の高い人材採用を検討するほか、指定管理者制度やコンセッション方式などの運営方法を今後検討していく方針としている。

 整備に当たり、「だれもが気軽に文化芸術を体感し、表現できる空間と、次世代への機会の創出」を目指す姿に設定。文化芸術の拠点、新たなコミュニティの形成、次世代の育成、まちづくりの推進といった機能を持たせたい考えだ。

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