記事

事業者
茨城県つくばみらい市

25年度から7棟順次/古川と秋葉山 住宅長寿命化

2024/03/27 日本工業経済新聞(茨城版)

 公営住宅の長寿命化を進めるつくばみらい市は、2025年度から29年度までの4カ年で古川住宅と秋葉山住宅の住棟外壁および鉄部塗装改修に順次取り組む。まずは25~26年度で古川住宅1号棟と2号棟に着手。26~27年度は同住宅3号棟が対象。27~28年度には秋葉山住宅1号棟と2号棟、28~29年度で同住宅3号棟と4号棟を改修。いずれも1年目設計、2年目施工のサイクルで進める。


 長寿命化工事では、各住棟において建物の経年に伴う外壁のひび割れや配管(鉄部)のサビ発生、塗装の剥がれが見られることから、外壁および鉄部の塗装改修を行う予定。加えて、古川住宅の入居者向け物置5棟のうち4棟に対し、屋根の葺き替えを行う計画を立てている。なお、3号棟西側の1棟は過年度に実施済み。

 長寿命化の改善事業以外に関しては、木造住宅は空き住戸が出た場合に随時解体を行う方針。また、24年度に秋葉山1号棟、25年度には秋葉山4号棟の受水槽を交換する見通し。

 古川住宅は1~3号棟いずれも中層耐火構造で、住戸数が1号棟12戸、2号棟6戸、3号棟12戸で構成。秋葉山住宅は1~4号棟全て、中層耐火構造、住戸数6戸となる。

 そのほか、1棟当たりの床面積が計1000㎡未満であることから定期点検の実施義務はないものの、定期点検を行っていく。点検結果を踏まえ、日常点検や維持管理、計画改定に役立てる。定期点検のほか、目視により容易に確認することが可能な部位・部材に関しては、全ての住棟を対象に日常点検を実施する。

 なお、屋根・屋上改修に関しては古川住宅が▽1号棟=14年度、756万円▽2号棟=18年度、534万6000円▽3号棟=19年度、121万円-でそれぞれ実施。秋葉山が▽1号棟、2号棟=15年度、928万8000円▽3号棟、4号棟=16年度、980万2080円-で行った経緯がある。

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら