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川浦土建が”安全足場”見学会/NETIS準推奨技術「クイックデッキライト」/行政からも多数参加

2024/03/29 長野建設新聞

 川浦土建(長野市、川浦俊樹代表取締役社長)は26日、長野市赤沼の市道赤沼石線・アップルブリッジ赤沼橋梁補修工事現場で、日綜産業(東京)が開発した仮設吊り足場「クイックデッキライト」の見学会を開催した。長野市と県須坂建設事務所の職員も含め約40人が参加。NETIS準推奨技術にも選定された製品を体感した。

 クイックデッキライトは、先行床施工式かつ基本構造部材のシステム化により安全で簡易に組み立てができ、また吊フロアシステムと呼ばれる技術で広い作業空間を確保できることが特長。川浦土建の若林光朗課長代理は「在来吊り足場の組み立て・解体時の災害は、墜落が7割を占める。元請けとして職人の安全を第一に考え、また作業効率を高める効果も期待できることから、変更協議を行い承認していただいた」と採用の経緯を紹介。長野市維持課東部土木事務所の牛澤統吾氏は「安全で施工しやすく、工期の短縮も見込める。それならばやってみようということになった」と話した。

 見学会では日綜産業の吉川博之推進部長がクイックデッキおよびクイックデッキライトの特長や県内での施工実績を紹介。「しっかりとした作業床を吊るイメージ。フラットで、大きな積載荷重にも耐えられる。チェーンピッチが広いので作業性も高まる」などとポイントを解説。

 若林氏は「安全性、施工性の向上を実感した。また組立期間も想定から2割削減でき、全体の工程短縮につながった。職人からの声もメリットばかりだった」と感想を話した。

 今回の現場における製品使用面積は523㎡。参加者は設置された作業床に立ち、平らで広い作業空間を体感し、「チェーンピッチが本当に広い」「これならばストレスなく作業できる」などと話していた。

 若林氏は「当社がクイックデッキライトを採用したのはこれが初めて。この他にも橋梁補修工事に多く携わっており、きょうの見学会を今後施工する案件の変更協議のきっかけにしたい」と話した。

 クイックデッキ・クイックデッキライトに関する問い合わせは日綜産業長野営業所(℡0263-37-1755)まで。

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