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茨城県鉾田市

52億で最短7月着工/旭小27年度開校 建設進む

2024/03/30 日本工業経済新聞(茨城版)

 鉾田市は、旭小学校の新設に向けて本体工事に着手する。旭中学校区統合小整備事業費として2カ年継続費52億4407万円を設定した。4~6月に工事を発注、仮契約の締結後、議会の承認を経て早ければ7月に着工。2カ年で施工し、2026年4月の開校を目指す。継続費の年割額については、24年度20億8707万6000円、25年度31億5699万4000円となっている。

 予定地が旭中学校の隣接地(玉田1047-8)で、敷地面積4万7000㎡程度とする。校舎棟はRC造2階建て、延べ床面積6500㎡程度となる見込み。普通教室15室、特別支援室8室、メディアセンター、図書室などを配置予定。特別教室として理科室、音楽室、図工室、家庭科室、外国語室なども想定。職員室や校長室、更衣室、会議室、印刷室、カウンセリング室、保健室のほか、地域交流室も設ける計画だ。エレベーターの設置も視野に入れている。

 体育館がRC造(一部S造)2階建て、床面積約1600㎡。アリーナやステージのほか、更衣室、体育倉庫、器具庫を備える。屋外プールに関しては平屋建て、床面積約900㎡(25m×6コース)で計画。プール槽にはFRPを採用し、更衣室や機械室も整備していく。

 外構関係では、約9000㎡のグラウンドに200mトラック(100m直走路)、小学生用サッカーコート(真砂土など)を整備する。屋外施設として、トイレ、体育倉庫、遊具等を設ける。駐車場については344台分とし、駐輪場30台となる予定だ。バスロータリーはスクールバス11台が駐車できるスペースを確保。校舎玄関への動線には雨よけも備える。

 また、調整池を旭小の敷地から市道旭3065号線を挟んだ西側、造谷863-107に整備する。貯留量が5600立方mで掘り込み式となる。最終的には市所有のため池に放流する想定だ。

 同事業は旭中学校区の4小学校(旭北小、旭南小、旭東小、旭西小)を統合し、旭小学校を新設するもの。23年度には整備に係る実施設計を桜設計事務所(水戸市)がまとめたほか、藤井建設・酒井建設JVが造成工事を担当した。

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