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栃木県教育委員会

県高校再編、統合校の設計5月以降発注、実習施設、本館棟、大教室を整備

2024/03/30 栃木建設新聞

 県教育委員会は第3期県立高校再編計画に基づき、「栃木農業・栃木工業・栃木商業」の土地測量、「鹿沼商工・鹿沼南」「今市・今市工業・日光明峰」「真岡北陵・真岡工業」「那須拓陽・那須清峰」の設計に着手する。発注は5月以降を予定。いずれも新校使用校地にない学科導入のため実習施設を整備するほか、那須清峰で本館棟建て替え、今市は大教室を整備する。「栃木農業・栃木工業・栃木商業」は測量後、順次基本・実施設計、工事に着手。新年度からの設計は2カ年で実施し工期や工事費を固め、2026年度の着工を見込んでいる。

 当初予算では栃木農業・栃木工業・栃木商業の測量に800万円を計上。設計は継続費(24~25年度)が鹿沼商工・鹿沼南設計に8525万1000円、今市・今市工業・日光明峰に2178万9000円、真岡北陵・真岡工業に8556万3000円、那須拓陽・那須清峰設計に1億7689万9000円を設定した。

 新校は栃木農業・栃木工業・栃木商業が栃木商業、鹿沼商工・鹿沼南が鹿沼商工、今市・今市工業・日光明峰が今市、真岡北陵・真岡工業が真岡北陵、那須拓陽・那須清峰が那須清峰の校地を使用する。

 27年度に鹿沼商工・鹿沼南、28年度に栃木農業・栃木工業・栃木商業、29年度に真岡北陵・真岡工業、那須拓陽・那須清峰を一斉統合し、総合選択制の未来共創型専門高校に再編。27年度に今市・今市工業・日光明峰を段階統合し、総合学科とする。

 栃木農業・栃木工業・栃木商業は26年度に栃木農業の4学科を農業科学科と食品科学科の2学科に改編。新校には農業(生物生産系、食品加工系)、工業(機械系、電気系、電子情報系)、商業(商業系、情報処理系)に関する学科を併置する。

 鹿沼商工・鹿沼南は農業、工業(機械・土木系、電気・情報系)、商業、家庭に関する学科を併置。工業は今市工業の機械科・電気科・建設工学科の学習内容を移設し、多くの分野の学びの機会が確保できる学科構成とする。

 今市・今市工業・日光明峰の総合選択科目群は今市の系列(人文・社会、情報・商経、生活デザイン、芸術文化、自然科学)を見直し、スポーツ、工業(電子情報系)、福祉の関連系列を新たに導入するほか、普通系の系列や観光など地域に関する学びを充実させる。

 真岡北陵・真岡工業は26年度に真岡工業の機械科と生産機械科を機械システム科に改編。新校は農業(生物生産系、食品加工系)、工業(機械系、電子系、建設系)、商業、福祉に関する学科を併置する。

 那須拓陽・那須清峰は25年度に那須清峰の機械科と機械制御科を機械システム科に改編。新校は農業(生物生産系、食品加工系)、工業(機械系、電気情報系、建設系)、商業、家庭に関する学科を併置する。

 那須拓陽校舎は29年度に設置する県北地域のフレックス・ハイスクール、鹿沼南校舎は新校の昼間定時制で使用。真岡工業第2グラウンドは部活動、栃木農業高や鹿沼南、那須拓陽の農場は農業に関する学科の実習で活用する。このほかの跡地の利活用は今後検討していく。

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