関東地方整備局の２０２４年度事業概要をまとめた。茨城県内は霞ヶ浦導水事業に約１９０・６億円を投入。緊急治水対策プロジェクト関係では那珂川約１２２・５億円、久慈川約１１３・５億円を充てる。そのほか、東関東自動車道水戸線約１９３億円、国道６号牛久土浦バイパス35・５億円、国道51号神宮橋架替24億円、鹿島港外港地区国際物流ターミナル整備事業10億円などを計上した。

　霞ヶ浦導水事業は、水戸市～稲敷市で導水トンネルＬ45・６㎞（那珂導水路約43㎞、利根導水路約２・６㎞）を整備するもの。24年度は那珂導水路工事（石岡トンネル３～５工区）、高浜機場工事、水理水門調査、環境調査などを実施する予定。　　　　　　　　　那珂川・久慈川の緊急治水対策プロジェクトに関しては、堤防や護岸等の被災施設の迅速な復旧、河道内の土砂掘削、樹木伐採による水位低減、遊水池などの整備、掘削土を活用した堤防整備などを26年度までに行う。24年では堤防整備に必要な用地取得・補償などを実施するほか、河道掘削、掘削土を活用した堤防整備などを進める。

　東関道水戸線（潮来～鉾田）は延長30・９㎞で、25～26年度の開通を予定。24年度に調査設計、用地買収、橋梁上部工事、改良工事および跨道橋工事を実施する。　　　　　　　　　　国道６号牛久土浦バイパスは、牛久市遠山町から土浦市中までの延長15・３㎞のバイパス事業。24年度では、Ⅰ期区間につき調査設計と用地買収を実施。Ⅱ期区間が調査設計、用地買収、改良工事、橋梁上部工事を行う。Ⅲ期区間については調査設計と用地買収を見込む。

　国道51号神宮橋架替は過年度より進めており、24年度も引き続き調査設計および橋梁上下部工事を実施する予定。鹿島港外港地区国際物流ターミナル整備事業が防波堤（南・中央）の基礎工、本体工、被覆・根固工などを行う。

　そのほか利根川下流河川改修事業23・９億円、利根川上流河川改修事業66・８億円、鬼怒川河川改修事業18・１億円、小貝川河川改修事業７・６億円、常陸利根川河川改修事業３・６億円、利根川総合水系環境整備事業（霞ヶ浦）約16・９億円、国道６号上稲吉電線共同溝１・５億円、国道51号茨城51号交通安全対策（子生歩道整備）３・64億円、茨城港常陸那珂港区外港地区国際海上コンテナターミナル等整備事業９・７億円などを充当する。

　県内の主な新規事業は▽茨城港常陸那珂港区中央ふ頭地区国際物流ターミナル整備事業＝１億円▽橋梁長寿命化修繕計画（県道筑西つくば線、桜橋）＝67・40億円▽無電柱化推進計画（県道大甕停車場線（大みか町東工区））＝４・08億円▽土浦市中心市街地地区（土浦市）＝３・４億円▽勝田駅周辺地区（ひたちなか市）＝０・27億円

　▽小河城跡地周辺地区（小美玉市）＝２・14億円▽阿見西部地区（阿見町）＝０・11億円▽境市街地地区（境町）＝０・14億円▽港湾メンテナンス事業（鹿島港、臨港道路（改良））＝２・01億円－。

　関東地方整備局の全配分事業費は１兆７７４５億円で、対前年度比１・03倍の伸びとなっている。