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国土交通省下館河川事務所

堤防整備など事業展開/鬼怒川28億、小貝川18億

2024/04/04 日本工業経済新聞(茨城版)

 下館河川事務所の2024年度事業概要をまとめた。配分額は、46億6400万円(対前年度比0・92倍)。鬼怒川28億2200万円(同1・05倍)、小貝川18億4200万円(同0・77倍)の内訳。鬼怒川で支川田川合流点水門整備や上流部河岸浸食・洗堀対策を実施。小貝川では樋管対策や堤防整備、災害復旧を行う。また、鬼怒川・小貝川ともに維持管理や水辺整備も進める。

 鬼怒川関連のうち支川田川合流点水門整備は、結城市久保田地先で水門整備を引き続き実施。上流部河岸浸食・洗堀対策については栃木県真岡市下籠谷地先で浸食対策(低水護岸、L140m)を整備する。

 小貝川関連では、樋管対策を取手市新川地先で古八間排水樋管改築、樋管部の堤防嵩上げ、拡幅も行う。堤防整備については、つくばみらい市長渡呂地先(L100m)、つくば市吉沼地先(L140m)で高さや幅が足りない堤防整備に伴う低水護岸を整備。また、筑西市井出蛯沢地先で矢板護岸工(L91m)の災害復旧工事を行う。

 そのほか、鬼怒川・小貝川の維持修繕として堤防防草、職員による堤防点検、ゲート無動力化、エンジン更新・冷却系統の簡素化などを実施。環境整備として鬼怒川で管理用通路をサイクリングロードとして活用するための整備、小貝川でサイクリングロード利用実態を把握するためのモニタリングを行う。

 予算詳細は▽河川改修費25億6900万円(鬼怒川18億1200万円、小貝川7億5700万円)▽河川等災害復旧費2400万円(鬼怒川ゼロ、小貝川2400万円)▽河川維持修繕費19億600万円(鬼怒川9億4600万円、小貝川9億6000万円)▽河川工作物関連応急対策事業費9800万円(鬼怒川ゼロ、小貝川9800万円)▽総合水系環境整備事業費6700万円(鬼怒川6400万円、小貝川400万円)-。




【水門整備の施工状況】

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