県長岡地域振興局は、小千谷市役所で第２回信濃川水系信濃川中流圏域河川整備計画（第４回変更）流域協議会を２月27日に開いた。茶郷川整備を変更原案に追加し、放水路開削、河床掘削などの工事を実施する方針を全会一致で了承した。

　小千谷市の中心市街地や工業団地を流れる１級河川茶郷川は２０１１年７月、17年７月豪雨での洪水被害の対策について、地元の治水協議会などから河川改修の要望が挙がっていた。

　県は信濃川中流圏域河川整備計画に茶郷川の整備を加える変更原案を２月２日の第１回協議会で提示。同月28日には市内で住民説明会を開催し、早期の工事着手を望む声などを取りまとめた。

　最終の本協議会では県が河川工事の目的、種類、施工場所の概要などを報告。茶郷川の信濃川合流点（小千谷市千谷）～第一放水路（小千谷市千谷川）間の整備区間Ｌ０・93kmにおいて放水路掘削（Ｌ０・55km）、現川区間（Ｌ０・38km）では河道拡幅、河床掘削、護岸工事を計画。放水路はバック堤で整備し、信濃川と同じ高さや幅の堤防とすることで、信濃川と同程度の安全を確保したいとしている。

　一方、災害復旧工事、局部的な改良工事、維持工事などについては必要に応じて実施することとし、動植物の生育環境に配慮した改修とする考え。

　本協議会で了承された変更原案は、今後流域自治体の首長に報告。北陸地方整備局の認可を経て公表される。

【写真＝茶郷川の整備計画を確認した】