坂城町の2024年度当初予算は一般会計の普通建設事業費が6億5872万円。町長選挙を控え骨格編成だった前年度に比べ3億858万円増、率にして88.1%増となった。複合施設建設に向けた基本設計およびボーリング調査委託料5370万円や、橋梁修繕事業の工事費1億500万円を計上した。
複合施設は、老朽化した保健センターと老人福祉センターの統合に加え、子育て支援センターと図書館の一部機能などを含めた施設として計画。建設予定地は文化センター体育館の道路を挟んだ南側。敷地面積は1万5431㎡。設計者の選定方法はプロポーザル方式を想定し、必要経費も計上した。
今年2月に策定した基本構想・基本計画素案によると、延べ面積の上限は3000㎡、建物本体工事費の上限額は18億円(外構・造成工事、什器・家具備品工事、立体駐車場、連絡通路、防災倉庫は別途)とする。事業スケジュールは24年度に基本設計、25年度に実施設計をまとめ、26年度に建設工事を行い、27年4月に供用を開始する。予定地に隣接する老人福祉センターは27年度に解体し、跡地は駐車場として利用。保健センターも新施設供用後に廃止する。24~26年度実施計画では3カ年24億5430万円を試算(用地買戻し費用を含む)。年度別の内訳は24年度5400万円、25年度2億30万円(実施設計、用地買戻し)、26年度22億円(建築工事)。なお、基本構想・基本計画素案は昨年10月に設置された新複合施設建設委員会(委員長=松下重雄長野大学教授)を中心に策定。支援事業者としてNPO法人SCOP(松本市)が携わった。
橋梁修繕事業の予算額は1億1630万円。本年度は昭和橋の修繕工事、64号橋の道路改良工事を予定している。予算額の内訳は工事費1億500万円、詳細調査・設計委託料1130万円。
また、学校施設関係では小学校の校舎等改修工事に1222万円。村上小で昇降口前舗装改修と体育館トイレ洋式化、坂城小で体育館トイレ洋式化とミーティングルーム床改修を行う。中学校の施設改修工事費は1457万円。テニスコート人工芝張り替えと体育館トイレ洋式化を実施する。さらに各小中学校に災害マンホールトイレを設置する工事費1200万円も措置した。
中心市街地活性化事業では、コミュニティセンターの空調設備改修工事と、鉄の展示館北側敷地の基盤整備工事を計画。工事予算額は4983万円。
農業水路等長寿命化防災減災事業には測量設計委託料200万円と工事費2500万円。塚田と中之条用水で各1カ所、水門自動化工事を行う。
このほか町道A01号線舗装修繕工事費3000万円、中之条団地D棟(8戸)の給湯器更新工事費1100万円、地籍調査測量委託料1264万円、さかきテクノセンターが行う施設ZEB化改修事業に対する補助金8900万円を計上した。
一般会計の総額は68億1000万円で前年度比7.1%増。一般会計における工事費の総額は3億6509万円で100.7%増(1億8318万円増)。