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太田市外三町広域清掃組合は当初予算明らかに

2024/04/05 群馬建設新聞

太田市外三町広域清掃組合は新たな斎場整備に向けて、2024年度早期の工事発注へ準備を進めている。23年度3月補正予算で継続費を増額し、43億1585万円から58億9425万円へ変更した。継続費は5カ年で設定しており、24年度から工事費などを設定。内訳は◇24年度=26億7932万5000円◇25年度=27億5792万5000円◇26年度=1億8200万円―としている。

新斎場の建設地は大泉町外二町斎場およびその隣接地の大泉町上小泉万願寺347-1ほかとなる。現在の太田市斎場の炉数不足が指摘されているほか、今後の火葬需要に対応するために計画された。また、大泉町外二町斎場が老朽化しているために建て替えを実施する。

発注元となる組合は太田市と千代田町、大泉町、邑楽町で構成。21年10月1日に太田市と千代田町、大泉町、邑楽町の1市3町が(仮称)太田市外三町広域斎場整備運営事業の基本的事項に関する協議書について締結しており、太田市外三町広域清掃組合により実施することなどを定めている。

新斎場は1市3町での共同運営を想定しており、火葬炉は9炉と小動物炉を1炉。構造は2階建て、RC造一部W造とする。延べ床面積は5970㎡。建物の基礎形式は杭式となる。空調については空冷ヒートポンプパッケージ方式で、換気設備は外調機、全熱交換器、給排気ファンとし、排煙設備は自然排煙方式とする。

外装コンセプトでは、告別式場の直上に待合室を重ねたメゾネット空間とし、待合室と告別式場は吹き抜けでつなぐことや、火葬炉の周りを回遊式の廊下とし、周りの風景がどの視点からも見れる裏の無い火葬場とする。

想定スケジュールで工事は24年4月から26年2月までを予定する。隣接地関連施設解体工事を25年度に着手し、建設工事は火葬炉設備工事を含め、25年度内に完成。26年度に外構工事などを行い、同事業は完了する。並行して既存施設の解体工事は、25年度から着手を予定する。基本計画策定については、火葬研(東京都千代田区)が担当した。

1981年に建てられた太田市斎場はRC造(一部S造)2階建て一部3階建て、延べ床面積3069・17㎡。火葬炉(6基)や式場、事務室などがある本館のほか、待合室(3室)や集会室(2室)、売店、安置室などの待合室・集会棟で構成される。駐車場の台数は174台で第1駐車場58台、第2駐車場48台、第3駐車場68台の内訳。設計業務を山下設計(東京都中央区)が手掛けている。

なお、同組合の2024年度当初予算については建設関係における目立った予算の計上はなく、リサイクルプラザ運転管理等包括業務委託料4億1358万9000円、清掃事業費の修繕費に644万6000円などを計上した。

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